たのみ【頼み/恃み/憑み】
1 たのむこと。依頼すること。また、その内容。願い。「—を聞き入れる」 2 たよりにすること。あてにすること。「年金を—にする」 3 結納(ゆいのう)。「密通をいたせしこと、神(しん)もって存ぜ...
だいきょうじむかしごよみ【大経師昔暦】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。正徳5年(1715)大坂竹本座初演。京都の大経師の妻おさんと手代茂兵衛との密通事件を脚色したもの。近松三姦通物(かんつうもの)の一。通称「おさん茂兵衛」。
ちちく・る【乳繰る】
[動ラ五(四)]《「乳」は当て字。男女が密会して私語する意の「ちぇちぇくる」の音変化という》男女がひそかに会って情を通じる。密通する。ててくる。「—・っている仲」
つつ‐もたせ【美人局】
夫婦または内縁の男女が共謀して、女が他の男と密通し、それを言いがかりとしてその男から金銭などをゆすり取ること。なれあい間男。 [補説]もと博徒(ばくと)の語「筒持たせ」からきたものという。「美人...
でき‐あい【出来合(い)】
1 注文を受けて作るのではなく、すでに作ってあること。また、その品。既製。「—の服」「—で間に合わせる」⇔誂(あつら)え。 2 男女がひそかに情を通じること。密通。 3 「出来合い夫婦」の略。 ...
ぬすみ‐ぐい【盗み食い】
[名](スル) 1 人に隠れてものを食うこと。また、物を盗んで食うこと。「猫が台所の魚を—する」 2 密通すること。
ふ‐ぎ【不義】
1 人として守るべき道にはずれること。また、その行い。 2 道に背いた関係を結ぶこと。特に、既婚者が配偶者以外と肉体関係をもつこと。密通。「—をはたらく」 3 律の八虐の一。師や長官などを殺すこと。
不義(ふぎ)は御家(おいえ)の法度(はっと)
男女の密通は厳禁するということ。近世、特に武家で戒めとした。
みそか‐ごと【密か事】
1 秘密のこと。ないしょごと。「—して父母などに見られしに驚く小児に似たりき」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 男女がひそかに情を通じ合うこと。密通。「突然—を発(あば)き立てられたので」〈谷崎・少将滋...
やりのごんざかさねかたびら【鑓の権三重帷子】
浄瑠璃。世話物。2巻。近松門左衛門作。享保2年(1717)大坂竹本座初演。茶道師匠浅香市之進の妻おさいと鑓の名手笹野権三は、不義密通の濡れ衣を着せられ、市之進に討たれる。近松三姦通物の一。通称「...