みそか‐ごと【密か事】
1 秘密のこと。ないしょごと。「—して父母などに見られしに驚く小児に似たりき」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 男女がひそかに情を通じ合うこと。密通。「突然—を発(あば)き立てられたので」〈谷崎・少将滋...
みそか‐ぬすびと【密か盗人】
こそどろ。「—の、さるべきものの隈々(くまぐま)にゐて見るらむをば誰かは知る」〈枕・一二四〉
みっ‐かい【密会】
[名](スル)ひそかに会うこと。特に、男女が人目を忍んで会うこと。「—を重ねる」
みっ‐きょう【密教】
大日如来を本尊とする深遠秘密の教え。加持(かじ)・祈祷(きとう)を重んじる。7、8世紀ごろインドで起こり、唐代に中国に伝わり、日本には平安初期に空海・最澄によって伝えられ、貴族などに広く信仰され...
みっきょう‐びじゅつ【密教美術】
密教の展開とともに生み出された造形美術。諸尊の画像・彫像や曼荼羅(まんだら)を主に、密教法具類、灌頂堂などの建築を含む。
みっ‐く【密供】
密教で諸尊を供養する修法。
みっ‐けい【密契】
秘密に結んだ約束。密約。
みっ‐けい【密計】
ひそかなはかりごと。秘密の計略。密謀。「謀反の—をめぐらす」
みっ‐こう【密航】
[名](スル) 1 正式な渡航手続きをとらずに外国へ航行すること。「船内に隠れて—する」 2 規則を破って航海すること。「—船」
みっ‐こう【密行】
[名](スル) 1 人に気づかれないようにこっそりと出歩くこと。しのび歩き。 2 ひそかに目的地へ行くこと。「単身で—する」