うち‐かお・る【打ち薫る】
[動ラ四]ほんのりとよい香りがする。「艶なる御衣の匂ひばかり—・りて」〈夜の寝覚・三〉
うち‐ふ・す【打(ち)伏す/打ち臥す】
[動サ五(四)] 1 顔を物の上に伏せる。「芳子は机の上に—・して居る」〈花袋・蒲団〉 2 からだを横にする。床に寝る。「—・したところでほんの風邪とか腹下しとかで二三日すれば大概癒った」〈虚子...
うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)が下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾
うち‐や・る【打ち遣る】
[動ラ五(四)] 1 そのままにしておく。かえりみずにほうっておく。うっちゃる。「代助は平生から、此位に世の中を—・っていた」〈漱石・それから〉 2 遠くへやる。放して置く。「御髪は、こちたく清...
うつせみ【空蝉】
源氏物語第3巻の巻名。光源氏17歳。源氏が空蝉の寝所に忍びこむが拒まれることなどを描く。
源氏物語の登場人物。衛門督(えもんのかみ)の娘。伊予介(いよのすけ)の後妻。源氏の贈った歌によってこ...
うつぶせ‐ね【俯せ寝】
腹を下にして寝ること。また、赤ん坊などをその状態で寝かせること。
うつ‐むき【俯き】
1 顔を下に向けること。また、その状態。「—加減に歩く」⇔仰向(あおむ)き。 2 腹を下にして横たわること。また、その状態。「—になって寝る」⇔仰向き。
うで‐がため【腕固め】
1 柔道・レスリングの寝技で、相手の腕を決める技。 2 武道などの腕前をきたえること。
うで‐まくら【腕枕】
[名](スル)横になるときなどに、腕を曲げて枕の代わりにすること。また、横に寝ている人の頭の下に自分の腕をあてがってやること。「—してちょっと横になる」
うない‐はなり【髫髪放り】
うない髪にしないで肩のあたりに髪を垂れ放した振り分け髪姿。また、その姿をした少女。「うない」よりも成長した13、4歳をいう。「橘の寺の長屋にわが率寝(ゐね)し—は髪あげつらむか」〈万・三八二二〉