にょらい‐はだ【如来肌】
1 肉づきがよく滑らかで温かい肌。「端傾城—とや申すらん/正察」〈六日飛脚〉 2 人の体温で温められていること。「きやつが寝たあとを探ってみたれば、—な程に、遠くへは行くまい」〈虎明狂・磁石〉
にわ‐つ‐とり【庭つ鳥】
[名]ニワトリの古名。「物思ふと寝ねず起きたる朝明(あさけ)にはわびて鳴くなり—さへ」〈万・三〇九四〉
[枕]庭に飼う鳥の意から、「鶏(かけ)」にかかる。「—鶏の垂り尾の」〈万・一四一三〉
にん‐じょう【人定】
人が寝静まる時刻。今の午後10時ごろ。亥(い)の刻。じんじょう。じんてい。〈色葉字類抄〉
ぬ【寝】
[動ナ下二]「ね(寝)る」の文語形。
ぬぎ‐すて【脱(ぎ)捨て】
脱ぎ捨てたままにすること。また、その衣服や履物。「—の寝巻」
盗人(ぬすびと)の昼寝(ひるね)
盗人が夜の稼ぎに備えて昼寝をすること。何をするにも思わくがあることのたとえ。
ぬ‐た【沼田】
1 泥ぶかい田。沼地。ぬまた。「をぐろ崎—のねぬなは踏みしだき日も夕ましに蛙(かはづ)鳴くなり」〈散木集・二〉 2 《猪(いのしし)は、泥の上に枯れ草を集めて寝るというところから》猪の臥床(ふし...
ぬた‐う・つ
[動タ四] 1 猪(いのしし)が泥土に転がり臥(ふ)す。「恋をして臥す猪(ゐ)の床(とこ)はまどろまで—・ちさます夜半の寝覚よ」〈夫木・二七〉 2 しまりなく寝ころがる。また、転げまわる。のたう...
ぬり‐ごめ【塗り籠め】
1 寝殿造りで、母屋(おもや)の一部を仕切って周囲を厚く壁で塗り、明かり取りと妻戸を設けた部屋。寝所または納戸として用いた。 2 「塗り籠め籐(どう)」の略。
ぬれ‐ぼうず【濡れ坊主】
好色な僧。「この庵の—、所こそあれ、仏壇に女寝させて」〈浄・蝉丸〉