い【尉】
[常用漢字] [音]イ(ヰ)(呉)(漢) [訓]じょう 1 軍隊・自衛隊の階級の一。「佐」に次ぐもの。「尉官/一尉・少尉・大尉・陸尉」 2 中国、秦・漢時代の官名の一。軍事・警察を担当した。「校...
い‐かん【尉官】
軍人の階級で、大尉・中尉・少尉の総称。佐官の下、下士官の上。また、自衛隊の一尉・二尉・三尉の総称。
うつりょうし【尉繚子】
中国、戦国時代の兵法書。尉繚の著とされるが、尉繚の事跡については未詳。仁義・正道による兵法を説く。
じょう【尉】
1 老翁。おきな。特に能で、老翁の役。また、それに用いる能面。⇔姥(うば)。→尉面 2 炭火の白い灰となったもの。「あらかた—になりかけた炭火」〈里見弴・安城家の兄弟〉 3 律令制で、衛府(えふ...
じょう‐が‐ひげ【尉が髭】
ジャノヒゲの別名。
じょう‐がみ【尉髪】
能の仮髪(かはつ)の一。黄灰色の毛で大きな髷(まげ)を結い、髻(たぶさ)の先が面の額をおおうもの。老翁の役に用いる。
じょう‐と‐うば【尉と姥】
能の衣装をつけた老夫婦が、熊手とほうきで松の落ち葉をかき寄せる姿。人形・絵画・彫刻などにされ、婚礼・ひな祭りなどの祝いに用いられる。謡曲の「高砂」に基づく。
じょう‐びたき【尉鶲】
ヒタキ科ジョウビタキ属の鳥。スズメ大。雄は頭が灰色、顔と背が黒く、腹・腰・尾が赤褐色。雌は茶色。翼に白斑があるので紋付き鳥ともいわれる。シベリアで繁殖し、日本では冬鳥。《季 秋》
じょう‐めん【尉面】
能面で、老翁の相を表すもの。ふつう、翁(おきな)の面と悪尉の面以外の小尉・阿古父尉・朝倉尉・三光尉・笑尉などの面をいう。
じょう‐もの【尉物】
能で、シテが尉面をつけて老翁の姿で登場するもの。