あばら‐や【荒ら屋】
1 荒れ果てた家。破屋(はおく)。やぶれや。粗末な家の意で、自分の家をへりくだってもいう。 2 四方を吹き放した休憩用の小さな建物。あずまや。亭(ちん)。
あぶら‐や【油屋】
1 油を作ったり売ったりする人。また、その店。 2 《近世、油売りの風俗から》子供用の、胸当てのある前掛け。あぶらやさん。
あまいみつのへや【甘い蜜の部屋】
森茉莉の小説。全3部からなる。昭和40年(1965)から昭和50年(1975)にかけて執筆。昭和50年(1975)に刊行され、第3回泉鏡花文学賞を受賞。著者自身のファーザーコンプレックスが投影さ...
あま‐の‐いわや【天の岩屋】
高天原にあったという岩室。天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴な行いに怒り、こもったとされる。「—に入りまして、磐戸(いはと)を閉(さ)してこもりましぬ」〈神代...
あみがさ‐ぢゃや【編み笠茶屋】
近世、遊郭に入る客に、顔を隠すための編み笠を貸した茶屋。京都島原の丹波口や江戸吉原の大門外にあった。「入り口の茶屋に二歩(ぶ)、泥町の—に一歩(ぶ)」〈浮・諸艶大鑑・二〉
あらもの‐や【荒物屋】
家庭用の雑貨類を売る商売。また、その店。雑貨屋。
ありがた‐や【有(り)難屋】
1 神仏をむやみに信仰する人。特に、門徒衆をいうことがある。 2 権威者の言うことを無批判に尊ぶ人。
あるころしや【ある殺し屋】
森一生監督による映画の題名。昭和42年(1967)公開。藤原審爾の小説「前夜」を増村保造が脚色したサスペンス映画。出演、市川雷蔵、野川由美子ほか。同年、同監督による続編「ある殺し屋の鍵」も公開。
あれ‐や【荒れ屋】
すっかりいたんだ家。あばらや。「無人の—」
アンクルトムのこや【アンクルトムの小屋】
《原題Uncle Tom's Cabin》ストー作の長編小説。1852年刊。黒人奴隷トムの悲惨な生涯を描き、米国の奴隷制度廃止の気運を高めた。