かさ【嵩】
1 物の大きさ、分量。体積。容積。「荷物の—が張る」「水の—が増す」 2 高い所。「敵の行く前(さき)難所なる山路にては、—より落とし懸けて」〈太平記・一五〉 3 威厳。貫禄。重み。「近代は在家...
かさ‐あげ【嵩上げ】
[名](スル) 1 堤防などを積み上げて、今までよりも高くすること。「—工事」 2 金額をさらにふやすこと。「予算を—する」
嵩(かさ)から◦出(で)る
威圧的な態度で、相手をのんでかかる。高飛車に出る。「其の身の誤り人に言はせぬ前置きに、—◦出ることばなり」〈浄・五枚羽子板〉
かさ‐だか【嵩高】
[形動][文][ナリ] 1 分量や体積が大きいさま。かさばるさま。「—な荷物」 2 高圧的で横柄なさま。「—な口のきき方」 3 大げさなさま。「お庄は余り—なような気がして」〈秋声・足迹〉
かさ‐だか・い【嵩高い】
[形][文]かさだか・し[ク] 1 物の分量や体積・容積が大きい。かさばっている。「—・い荷物」 2 人を見くだして横柄な態度である。高圧的である。「—・い物言いをする」
嵩(かさ)に懸(か)か・る
1 優勢に乗じて攻めかかる。「—・って攻撃する」 2 優位の地位・立場をいいことにして相手を威圧する。「—・って命令する」 [補説]「笠に着る」との混同で、「笠に懸かる」と書くのは誤り。
嵩(かさ)に回(まわ)・る
相手を圧倒する形勢となる。
かさ‐ば・る【嵩張る】
[動ラ五(四)]物のかさが増す。体積が大きくて場所をとる。「荷物が—・る」
かさ‐ひじゅう【嵩比重】
粉粒体など、実体どうしの間に空隙があるものの、見かけの比重。空隙も含めた容積で質量を割って求められる。
かさ・む【嵩む】
[動マ五(四)] 1 体積・分量・数量が増える。「荷が—・む」「本代が—・む」 2 他に比べて程度が勝る。「(義経ハ)頼朝に—・みて見ゆ」〈盛衰記・四六〉 3 増長する。勢いに乗じる。「駿河義元...