はた‐ばり【端張り】
1 幅。「湖に秋の山辺を映しては—広き錦とぞ見る」〈拾遺・秋〉 2 勢い。張り。「細布の—もなき身にて」〈謡・錦木〉
はた‐め・く
[動カ五(四)]《「はた」は擬声語。「ばためく」とも》 1 布や紙などが風に吹かれてはたはたと動く。また、音を立ててひるがえる。「幟(のぼり)が—・く」 2 揺れるように鳴り響く。響きわたる。と...
はた‐もの【機物】
1 布を織る道具。はた。「—の踏み木(ぎ)持ち行きて天の川打橋渡す君が来むため」〈万・二〇六二〉 2 機で織った物。織物。「かにかくに人は言ふとも織り継がむ我が—の白き麻衣」〈万・一二九八〉 3...
はた‐りす【畑栗鼠】
リス科の哺乳類。体長約20センチ、耳と尾は短い。草原や牧草地にすみ、地中に巣穴を掘る。穀物・種子・草の根などを食べる。ヨーロッパ中部から中国にかけて分布。
はちがえし【鉢返し】
尺八曲の一。虚無僧が托鉢(たくはつ)して布施を受けたとき、返礼として吹く曲。
はち‐くま【蜂角鷹/蜂熊】
タカ科の鳥。全長約60センチ。外見がクマタカに似る。ハチの幼虫・さなぎを好むが、カエル・ヘビなども食べる。ユーラシア中部に分布。日本には夏鳥として渡来。
はちじょう‐がみ【八帖紙】
《紙8帖を要するところからという》正月の門松などに掛ける白紙の大きな幣(ぬさ)。新潟・長野・山梨・愛知の各県に分布。
はちじょう‐ぐわ【八丈桑】
クワ科の落葉小高木。枝分かれが多く、葉は厚くつやがあり、先が尾状にとがる。伊豆諸島に分布。
はちじょう‐だからがい【八丈宝貝】
タカラガイ科の巻き貝。暖海の岩礁にすむ。殻高8センチくらい。殻は厚く、背面が卵形にふくれ、殻表は栗色の地に青褐色の斑紋が散在。本州中部から南に分布。こやすがい。
はちすか‐せん【蜂須賀線】
動物地理区の境界線の一。沖縄諸島と八重山諸島の間に引かれる。鳥類の分布の違いに基づき、大正15年(1926)に蜂須賀正氏が提唱し、山階芳麿が命名。この境界の南側では、陸産貝類や淡水性の甲殻類に台...