かえり【帰り/還り】
《「返り」と同語源》帰ること。出発点の方へ戻ること。また、その時や、その道筋。「—を待つ」「—が遅くなる」「—は船に乗る」「—に本を買う」⇔行き。
かえり‐い・ず【帰り出づ】
[動ダ下二] 1 もといた所にもどって姿を見せる。「内侍のもとに—・でて」〈竹取〉 2 もといた所へかえるために、ある所を出る。「皆その急ぐべきものどもなど取り具しつつ—・で侍りにし」〈源・蜻蛉〉
かえり‐がけ【帰り掛け】
1 帰る途中。帰り道。「—に立ち寄る」 2 帰りぎわ。「—に客が来る」
かえり‐ぎわ【帰り際】
帰ろうとしている時。帰りがけ。「—にそっと耳うちする」
かえり‐ぐるま【帰り車】
目的地まで客を送った帰りで、人を乗せていない人力車やタクシー。
かえり‐しな【帰りしな】
1 帰りぎわ。「—に用ができる」 2 帰る途中。帰り道。「—に一杯やる」
かえり‐しんざん【帰り新参】
一度勤めを去った者が、再び同じ所に勤めること。また、その人。
かえり‐じたく【帰り支度】
帰るために衣服や持ち物を整えること。帰る用意。
かえり‐つ・く【帰り着く】
[動カ五(四)]出発したもとの所に戻る。「やっとわが家に—・く」
かえりなんいざ【帰りなん、いざ】
志水辰夫の長編小説。平成2年(1990)刊行。