け‐にん【家人】
1 律令制での賤民の一。私有民であるが奴婢(ぬひ)よりは身分が上で、家族と生活することが許された。 2 平安時代、貴族や武士の棟梁(とうりょう)に隷属した侍。 3 「御家人(ごけにん)」に同じ。...
けぬき‐おや【毛抜き親】
平安時代、女児が成人の式をむかえたとき、そのまゆを抜いてやる人。
けびい‐し【検非違使】
1 平安初期に設置された令外(りょうげ)の官の一。初め京都の犯罪・風俗の取り締まりなど警察業務を担当。のち訴訟・裁判をも扱い、強大な権力を持った。平安後期には諸国にも置かれたが、武士が勢力を持つ...
けんかいろん【顕戒論】
平安初期の仏教書。3巻。最澄著。弘仁11年(820)成立。南都諸宗の論難を論駁(ろんばく)し、天台円戒の特色を明らかにして、天台宗成立の根拠となった書。
けん‐ぎょう【検校/撿挍】
1 物事を調べただすこと。また、その職。 2 社寺で、事務を監督する職。また、一寺の上位者で衆僧を監督する者。 3 荘園の役人の一。平安・鎌倉時代に置かれた。 4 室町時代以降、盲人に与えられた...
けんしゅん‐もん【建春門】
平安京内裏外郭十二門の一。東面中央で、内郭の宣陽門に対する。左衛門の陣。外記門(げきもん)。
けん‐せんじ【兼宣旨】
平安時代以後、大臣・大将の任官の際、あらかじめ任命の日時を伝える宣旨。兼(か)ね宣旨。
けんぼく‐し【検牧使】
平安時代、国有の牧場の巡検のために派遣された馬寮(めりょう)の役人。御牧使(みまきし)。
けん‐めん【蠲免】
奈良・平安時代、課役の一部あるいは全部を免除すること。官位・職務などによる常例のものと、災害・慶事などの際に行われる臨時のものとがあった。
けんりん‐かく【乾臨閣】
平安京大内裏の豊楽殿(ぶらくでん)の旧称。
平安京大内裏の神泉苑正殿の名称。