さ‐ごく【左獄】
平安時代、京都の左京に設けられた獄舎。東獄。⇔右獄。
さごろもものがたり【狭衣物語】
平安時代の物語。4巻。作者は禖子(ばいし)内親王宣旨(せんじ)とされる。延久・承保(1069〜1077)のころの成立。狭衣大将の、源氏宮との遂げられぬ恋を中心とした恋愛生活を描く。
ささげ【捧げ】
[名] 1 ささげること。 2 伊豆諸島で、物を頭の上にのせて運ぶこと。ささぎ。
[接尾]助数詞。平安時代、捧げ物を数えるのに用いる。木や造花の枝に付けた一組みの捧げ物を「ひとささげ」という...
さし‐かけ【差(し)掛け/指(し)掛け】
1 上に覆いかけること。 2 母屋から差し出してつくった片流れの屋根。 3 (指し掛け)将棋で、勝負がつかないとき、後日指し継ぐことにして一時休止すること。 4 平安時代、四位以下の者が用いた、...
さつもん‐ぶんか【擦文文化】
北海道の先史文化。続縄文文化に続いておよそ奈良・平安時代のころに始まり、近世アイヌ文化に先行する。この文化の土器を擦文土器とよぶことからの命名。
さと‐わ【里曲/里廻/里回】
《「さとみ(里曲)」の平安時代以後の誤読》人里のあるあたり。「—の火影(ほかげ)も、森の色も」〈文部省唱歌・朧月夜〉
さぬきのすけのにっき【讃岐典侍日記】
平安後期の日記。2巻。讃岐入道藤原顕綱(ふじわらのあきつな)の娘長子作。嘉承2年(1107)6月から翌年12月晦日(みそか)までの記事。堀河天皇の発病から崩御、鳥羽天皇即位と大嘗会(だいじょうえ...
さぶらい‐どころ【侍所】
1 平安時代、院・親王・摂関・公卿家などに仕え、その家の事務をつかさどった侍の詰め所。また、警護の武士の詰め所。さむらいどころ。 2 ⇒さむらいどころ2・3
さほう‐の‐がく【左方の楽】
雅楽で、平安初期の楽制改革以降、左方の楽人が担当した楽。中国系の唐楽を主に、インド系の林邑楽(りんゆうがく)などを含む。唐楽。左楽(さがく)。左方。
さむらい【侍/士】
《「さぶらい」の音変化》 1 武芸をもって貴族や武家に仕えた者の称。平安中期ごろから宮中や院を警固する者をいうようになり、鎌倉・室町時代には凡下(ぼんげ)(庶民)と区別される上級武士をさした。江...