いたい‐け【幼気】
[形動][文][ナリ]《「いた(痛)きけ(気)」の音変化で、心が痛むくらいいじらしいさまをいう》 1 子供などの痛々しく、いじらしいさま。「—な遺児」 2 幼くてかわいいさま。「—な女の子」 3...
いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
幼児の最もかわいい年ごろ。「君には—の子供がある」〈里見弴・安城家の兄弟〉
いたいけ・す【幼気す】
[動サ変]幼くてかわいいようすをする。「実(げ)にさもと覚えてをかしく、—・したりしよし語り侍りき」〈沙石集・三〉
いたいけ‐な・い【幼気ない】
[形]《「いたいけな」と「いとけない」とが混同されて生じた語》いたいけである。「—・い子供」
いたいけ‐ら・し【幼気らし】
[形シク]子供などの幼くてかわいらしいさま。「孫を持ったも名ばかりで、—・しい顔も見ず」〈浄・賀古教信〉
いと【幼】
[名]《近世上方語》幼児。男女の区別なく用いたが、後期には女児をさすようになった。「お生まれなされた—様(=男児)の」〈浄・布引滝〉 「向かひの嬶(かか)や隣の—(=女児)なぞ対手(あひて)に...
いとき‐な・し【幼し/稚し】
[形ク]「いとけない」に同じ。「延政門院—・くおはしましける時」〈徒然・六二〉
いとけ‐な・い【幼い/稚い】
[形][文]いとけな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》おさなくて小さいさま。あどけない。「—・い子」 [派生]いとけなげ[形動]いとけなさ[名]
いと‐みや【幼宮】
おさない皇子・皇女。また、末の宮の意ともいう。「—いだき奉らむ」〈紫式部日記〉
おさ‐な【幼】
形容詞「幼し」の語幹。