ここだ‐く【幾許く】
[副]「ここだ」に同じ。「相見ぬは幾久さにもあらなくに—あれは恋ひつつもあるか」〈万・六六六〉
ここ‐ば【幾許】
[副]《「ここだ」の音変化》数量・程度がはなはだしい意を表す。たくさん。たいそう。はなはだしく。「足柄(あしがり)のあきなの山に引こ舟のしり引かしもよ—児がたに」〈万・三四三一〉
ここば‐く【幾許く】
[副]「ここば」に同じ。「ちかげも—もとめさせ侍るに」〈宇津保・忠こそ〉
ここ‐ら【幾許】
[副] 1 数量の多いさま。たくさん。多く。「—のおほやけ人に見せて恥を見せむ」〈竹取〉 2 程度のはなはだしいさま。たいへん。非常に。「立ち寄れば梅の花笠匂ふのもなほわび人は—濡れけり」〈宇津...
そくば‐く【若干/幾許】
[副]「そこばく」に同じ。「—の油を取りて」〈紅葉・金色夜叉〉
そこ‐ば【若干/幾許】
[副]「そこばく」に同じ。「神(かむ)からや—貴き」〈万・三九八五〉
そこば‐く【若干/幾許】
[副] 1 いくらか。いくつか。そくばく。「運動費の—を寄附した事もあった」〈広津和郎・風雨強かるべし〉 「—選ばれたる人々に劣らず御覧ぜらる」〈宇津保・吹上下〉 2 数量の多いさま。たくさん。...
ほと‐ほと【殆/幾】
[副] 1 困り果てた、また、うんざりした気持ちを表す語。まったく。つくづく。「弟には—手を焼いている」 2 ほとんど。「或いは稗史体と—相類似するものあり」〈逍遥・小説神髄〉 3 すんでのこと...
ほとほと・し【殆し/幾し】
[形シク] 1 ほとんどそうなるところである。「漕げども漕げどもしりへ退(しぞ)きに退きて—・しく打ちはめつべし」〈土佐〉 2 もう少しで死ぬところである。「小さくて病して—・しかりけるに」〈宇...
ほとんど【殆ど/幾ど】
《「ほとほと」の音変化》 [名]大多数。大部分。「在庫の—を売りきる」 [副] 1 全部とはいえないが、それに近い程度に。おおかた。大部分。「病気は—治った」 2 もう少しのところで。すんで...