えほん‐ばんづけ【絵本番付】
芝居番付の一。序幕から大詰めまでの場面を描き、主な役名・役者名などを書き入れた小冊子。寛保(1741〜1744)ごろから明治中期まで行われた。芝居絵本。芝居絵双紙。えばんづけ。
かさね【累】
承応・寛文(1652〜1673)ごろ、下総(しもうさ)の羽生(はにゅう)村にいたという醜女(しこめ)。夫与右衛門に殺され、その怨念は一族にたたったという。歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、近世演劇に累...
くち‐あけ【口開け/口明け】
1 物の口を開けること。また、その時。くちきり。 2 物事・商売などのしはじめ。かわきり。「旦那、—です、廓(なか)までお安く参りましょう」〈荷風・祝盃〉 3 山・磯などの共有地の利用の禁を解く...
くち‐まく【口幕】
芝居で、最初の一幕。序幕。
じょ【序】
1 物事の順序。物事の秩序。「長幼の—」 2 物事の始まり。発端。また、初めの部分。糸口。 3 書物や詩文の初めに書き添える文。序言。「恩師に—を乞う」「—を寄せる」⇔跋(ばつ)。 4 「序詞(...
じょ【序】
[音]ジョ(呉) [訓]ついで [学習漢字]5年 1 ある基準に従った並び。「序列/花序・公序・次序・順序・秩序」 2 書物のはしがき。はしがきをつける。「序文/自序・小序」 3 物事のいとぐち...
とおし‐きょうげん【通し狂言】
歌舞伎などで、一つの狂言を序幕から大切(おおぎり)まで全幕、またはそれに近い場割りで通して上演すること。また、その狂言。
ばん‐だち【番立】
江戸時代の歌舞伎劇場で、毎朝、序幕の開く前に、下級の俳優が三番叟(さんばそう)を舞って舞台を清め、大入りを祈った儀式。また、その囃子(はやし)。
プロローグ【prologue】
1 演劇で、前口上。序幕。⇔エピローグ。 2 詩歌・小説・戯曲などの文学作品で、本筋の展開に先だつ前置きの部分。序章。また、物事の始まり。発端。⇔エピローグ。
まく【幕】
[音]マク(呉) バク(漢) [学習漢字]6年 〈マク〉 1 中を隠すために張る布。覆いの布。「暗幕・煙幕・除幕・段幕・天幕・幔幕(まんまく)」 2 演劇や映画で使う垂れ布。また、演劇の場面の...