ざ‐とう【座頭】
1 中世、商工業・芸能など諸座の長。 2 室町時代、盲人の琵琶法師の官名。当道座の四官の最下位。検校(けんぎょう)・別当・勾当(こうとう)に続くもの。 3 江戸時代、僧体の盲人で、琵琶・三味線な...
ざとう‐がね【座頭金】
江戸時代、座頭が幕府から許されて高利で貸し付けた金。
ざとう‐ぎょうぎ【座頭行儀】
出されたごちそうを、その場で食べずに持ち帰ること。
ざとう‐くじら【座頭鯨】
《形が座頭の持つ琵琶に似ているところから》ナガスクジラ科の哺乳類。全長19メートルに達するヒゲクジラ。背が盛り上がり、ずんぐりした体形で、頭は巨大。胸びれが長く大きい。《季 冬》
ざとう‐むし【座頭虫】
蛛形(ちゅけい)綱ザトウムシ目の節足動物の総称。体長2〜7ミリ。四対の歩脚は著しく長く、クモに似る。暗く湿った所にいる。幽霊ぐも。めくらぐも。
ざ‐なみ【座並(み)/座次】
座席の順。席次。席順。座成り。
ざ‐なり【座成り/座形】
1 「座並(ざな)み」に同じ。 2 座席から動かず、そのままであること。 3 その場だけの間に合わせ。おざなり。「見えと—ばかりにて、薬の事は陳皮(ちんぴ)も知らず」〈風来六部集・天狗髑髏鑒定縁起〉
座(ざ)に堪(た)え◦ない
その場にいることが堪えられない。いたたまれない。「恥ずかしくて—◦ない」
座(ざ)に直(なお)・る
自分の席に着く。着席する。「まず取調物を受取って我が—・り」〈二葉亭・浮雲〉
ざ‐にん【座人】
1 座に加わっている人。座衆。 2 江戸時代、金座・銀座の世襲役人。