すい‐び【翠微】
1 薄緑色にみえる山のようす。また、遠方に青くかすむ山。「目睫の間に迫る雨後の山の—を眺めていた」〈秋声・縮図〉 2 山の中腹。八合目あたりのところ。「麓に細き流れを渡りて、—に登る事三曲二百歩...
すい‐ほう【酔飽】
[名](スル)《「すいぼう」とも》酒に酔い、飽きるほど食うこと。「二階座敷に—してぐっすり寝込んでいたのが」〈魯庵・社会百面相〉
すが‐みの【菅蓑】
スゲの葉で編んだ蓑。すげみの。「木曽の檜笠(ひのきがさ)、越(こし)の—ばかり」〈幻住庵記〉
すぎこし‐の‐まつり【過ぎ越しの祭】
ユダヤ教の三大祭の一。小羊の血を戸口の柱に塗ったイスラエル人の家を神ヤーウェが通り過ぎて、エジプト人にのみ難を与えたというエジプト脱出の故事を記念する春の祭り。過ぎ越しの祝。→仮庵の祭 →ペンテ...
すず‐むし【鈴虫】
1 直翅(ちょくし)目スズムシ科の昆虫。中形で、暗い草むらにすむ。体は黒色で、触角や脚の根元は白色。雌は長い産卵管をもち、地中に卵を産む。雄は左右の広い前翅(まえばね)をすりあわせてリーンリ...
すそ‐わけ【裾分け】
(多く「おすそわけ」の形で)もらいものや利益を、さらに他の者に分け与えること。「金儲けの—をした上に華美(はで)な贅沢の所為(まね)が出来るなら」〈魯庵・社会百面相〉
す‐どお・る【素通る】
[動ラ四]素通りする。「柴囲ふ庵の内は旅だちて—・る風もとまらざりけり」〈山家集・中〉
すみのくら【角倉】
姓氏の一。江戸時代の京都の豪商。本姓、吉田氏。室町時代は土倉(どそう)として活躍。のち、朱印船貿易・河川土木事業に従事し、高瀬川などの水路開発による通船の権益を代々継承して栄えた。 [補説]「角...
すみのくら‐ぶね【角倉船】
江戸初期、角倉了以・素庵父子が朱印状を受けて安南・東京(トンキン)などへ貿易のために派遣した貿易船。
すやま【陶山】
姓氏の一。 [補説]「陶山」姓の人物陶山訥庵(すやまとつあん)陶山鈍翁(すやまどんおう)