ひき‐い・る【引き入る】
[動ラ四] 1 ひっこむ。ひきさがる。「見合はせ給へる御顔、いと赤うなりながら、わざと—・りなどせさせ給はず」〈狭衣・三〉 2 人から隠れる。ひきこもる。「物しめやかに—・り給へるを」〈源・紅...
ひき‐いれ【引(き)入れ】
1 引き入れること。誘ったり導いたりして中に入れること。 2 元服の儀式のとき、冠をかぶらせること。また、その役をする人。烏帽子親(えぼしおや)。「—には閑院内大臣ぞおはしましける」〈栄花・初花〉
ひき‐いれ【挽き入れ/引(き)入れ】
轆轤(ろくろ)で木を挽いて、いくつもの入れ子に作った細工物。合子(ごうし)・皿などの類。ひきれ。
ひきいれ‐えぼし【引入烏帽子】
頭に深く烏帽子をかぶること。また、その烏帽子。
ひきいれ‐ごえ【引き入れ声】
息を吸い込むようにして、かすかにいう声。「ことなる事なき男の—して、艶(えん)だちたる」〈能因本枕・二七〉
ひき‐い・れる【引(き)入れる】
[動ラ下一][文]ひきい・る[ラ下二] 1 引いて中へ入れる。「ベビーカーを電車に—・れる」 2 誘ったり導いたりして中に入れる。「男を部屋に—・れる」「あやしい魅力に心が—・れられる」 3 誘...
ひき‐いろ【引き色】
退却しようとする気配。敗色。「寄せ手已に—になって候」〈太平記・七〉
ひき‐いわい【引(き)祝(い)】
芸者や娼妓が廃業するのを披露する祝い。
ひき‐うけ【引(き)受(け)】
1 引き受けること。「難民の—先」 2 為替手形の支払人が、手形に署名して手形金額の支払い義務を負うこと。 3 有価証券の発行に際し、証券会社などがそれを売り出す目的で、発行者からその証券の全部...
ひきうけ‐きょぜつ【引受拒絶】
為替手形の所持人が引き受けを求めて適法に呈示したにもかかわらず、支払人が拒絶すること。