まうし
[助動][○|まうく・まうかり|○|まうき|まうけれ|○]動詞の未然形に付く。希望しない意を表す。…したくない。…するのがいやだ。「この君の御童姿、いと変へまうくおぼせど」〈源・桐壺〉 [補説]...
まがわ・し【紛はし】
[形シク]《動詞「まがう」の形容詞化》見分けがつけにくい。まぎらわしい。「—・しや花吸ふ蜂の往き還り/園風」〈猿蓑〉
まぎれ【紛れ】
1 ある事につけこんで、また、事の勢いで何かをすること。「怒った—に外の芸者を買いはしまいか」〈荷風・腕くらべ〉 2 他に入りまじって区別がつかなくなること。「山かぜに桜ふきまき乱れなむ花の—に...
まく‐ほ・し
[連語]《推量の助動詞「む」のク語法「まく」+形容詞「ほ(欲)し」。上代語》願望の意を表す。…したい。…することを願う。→まほし「あしひきの山に生ひたる菅(すが)の根のねもころ見—・しき君かも」...
まこと・し【真し/実し】
[形シク]《「まこと」の形容詞化》 1 真実に見えるさま。本当だ。「—・しくとりなし言はれむ音聞きの」〈夜の寝覚・一〉 2 本格的である。正統である。「ありたきことは、—・しき文の道」〈徒然・一〉
まさしく【正しく】
[副]《形容詞「まさし」の連用形から》まちがいなく。まさに。「あの声の持ち主は—彼だ」「それは—本物だ」
まし‐ま・す【在す/坐す】
[動サ五(四)]《動詞「ます」の連用形+補助動詞「ます」から。「在(ま)す」より一層敬意が加わる》 1 「在る」「居る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。おわします。「天に—・す神よ」「...
まず・る【不味る】
[動ラ五(四)]《形容詞「まずい」を動詞化した俗語。多く「まずった」の形で》失敗する。どじを踏む。「ちぇ、—・ったかな」
まだ・し【未だし】
[形シク]《副詞「まだ」の形容詞化》 1 まだその時期に達していない。「花盛りは—・しきほどなれど」〈源・少女〉 2 まだ準備が整わない。不十分だ。「文やり給ひつや。—・しくは、かう書きてやり給...
まちどお‐し・い【待(ち)遠しい】
[形][文]まちどほ・し[シク]《「まちどお」の形容詞化》待っていてもなかなか来ず、早く来るようにと願っているさま。「お正月の来るのが—・い」「入学式が—・い」 [派生]まちどおしがる[動ラ五]...