にき‐め【和布】
《後世は「にぎめ」とも》柔らかな海草。ワカメの類。「角島(つのしま)の瀬戸のわかめは人のむた荒かりしかど我とは—」〈万・三八七一〉
にしが
[終助]《完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」+終助詞「しか」から》動詞・動詞型活用語の連用形に付く。願望を表す。…たいものだ。→てしが →にしがな「伊勢の海に遊ぶ海人(あま)ともなり—波かきわけて...
に‐つら・う【丹つらふ】
[動ハ四]《後世は「にづらう」とも》赤く照り映える。特に、ほおが紅色の美しい顔色をしている。「吾のみやかく恋すらむかきつばた—・ふ妹はいかにあるらむ」〈万・一九八六〉
にょうぼう‐しょうぞく【女房装束】
平安時代、朝廷の後宮に仕える女房の服装。宮中内に起居するので、奉仕のときに朝服を着用した。後世、俗にいわれる十二単(じゅうにひとえ)で、白小袖の上に紅の袴(はかま)をはき、単(ひとえ)・五衣(い...
にょかんたち【女官たち】
《原題、(スペイン)Las Meninas》ベラスケスの絵画。カンバスに油彩。王女マルガリータを女官たちが囲み、背後にカンバスに向かうベラスケス自身と鏡に映った国王フェリペ4世夫妻が描かれる。集...
ねむれるビーナス【眠れるビーナス】
《原題、(イタリア)Venere dormiente》ジョルジョーネの絵画。カンバスに油彩。縦108.5センチ、横175センチ。ジョルジョーネはこの作品を未完のまま世を去ったが、ティツィアーノが...
のういんうたまくら【能因歌枕】
平安中期の、能因による歌学書。作歌のための手引書で、後世の歌論書にも影響を与えた。成立年は未詳。
のこ・す【残す/遺す】
[動サ五(四)] 1 あとにとどめておく。残るようにする。「放課後まで生徒を—・す」「メモを—・して帰る」 2 もとのままにしておく。「昔の面影を—・す」「武蔵野の自然を—・す地区」 3 全体の...
のこ・る【残る/遺る】
[動ラ五(四)] 1 あとにとどまる。「会社に—・って仕事をかたづける」 2 取り去ったり使ったりしたあとに、なくならないである。「弁当が数人分—・る」「まだ時間は—・っている」 3 消えないで...
のち‐の‐よ【後の世】
1 あとにくる時代。将来。後世。「偉業を—まで伝える」 2 死後の世。来世。あの世。後世(ごせ)。「—まで変わらぬ契り」