いな‐せ【否諾】
《「せ」は肯定の意》 1 不承知か承知か。諾否(だくひ)。「さあ、—の返事はいかに」〈咄・御前男・一〉 2 安否(あんぴ)。また、その知らせ。「—の便りもし給はぬは」〈浄・出世景清〉
いり‐ごみ【入り込み】
《「いりこみ」とも》 1 雑多に入りまじること。また、その場所。いれこみ。「吉原土手の—に、惜しや姿を見失ひける」〈浮・御前義経記・四〉 2 混浴。いれこみ。「—に諏訪の涌湯(いでゆ)の夕間暮れ...
いろ‐びと【色人】
1 美しくなまめかしい人。「その名も月の—は」〈謡・羽衣〉 2 遊女。「実(じつ)は今様の手本、いづれの—もこれを背かず」〈浮・御前義経記・五〉 3 色道に通じた人。通人。粋人。「世の—の傾城(...
うえ‐の‐にょうぼう【上の女房】
天皇のそば近く仕え、身辺の世話をする女官。「御前に候ふ人々、—、こなた許されたるなど参りて」〈枕・二三〉
うたて・し
[形ク] 1 嘆かわしい。情けない。「常に思ひ嘆くと聞きはべれば、いと—・くなむ」〈宇津保・蔵開上〉 2 気に入らない。いやだ。「こちたく酔ひののしりて、—・くらうがはしき事ども」〈栄花・つぼみ...
うち‐ろんぎ【内論議】
朝廷の年中行事の一。正月14日の御斎会(ごさいえ)の結願(けちがん)の日、高僧を召して、天皇の御前で最勝王経などの経文や経書の意義を論争させたこと。また、8月の釈奠(せきてん)の翌日にも博士によ...
うみ‐やま【海山】
1 海と山。「—のシーズン」 2 海のように深く、山のように高いこと。愛情や恩恵などの深く大きいことのたとえ。「—の御恩」 3 きわめて多いこと。たくさん。副詞的にも用いる。「言ひ分—ありといへ...
えちぜんかがかいがん‐こくていこうえん【越前加賀海岸国定公園】
石川県加賀市の尼御前(あまごぜん)岬から福井県敦賀(つるが)市の杉津(すいづ)に至る海岸を占める国定公園。東尋坊・越前岬などがある。
えんしゅう‐だいさきゅう【遠州大砂丘】
静岡県南部、御前崎付近から天竜川河口西方にかけての砂丘群。遠州灘(えんしゅうなだ)の沿岸流で堆積した。長さ50キロメートル、幅30〜100メートル。東から西に浜岡砂丘・千浜(ちはま)砂丘・中田島...
えんしゅう‐なだ【遠州灘】
静岡県の御前崎(おまえざき)から愛知県の伊良湖(いらご)岬に至る太平洋の海域。