おもいれ【思入れ】
《「おもいいれ」の音変化》 [名] 1 「思い入れ1」に同じ。「三人—してついと這入(はい)る」〈伎・幼稚子敵討〉 2 考えをめぐらすこと。思案。「みなみな—を言へば」〈咄・筆のはじめ〉 ...
おもい‐わ・く【思ひ分く】
[動カ四]物事を理解し判断をする。分別する。「さばかりの色も—・かざりけりや」〈源・野分〉 [動カ下二]に同じ。「とりどりに—・けつつ、ものいひたはぶるるも」〈堤・ほどほどの懸想〉
おもい‐わずら・う【思い煩う】
[動ワ五(ハ四)]あれこれ考えて悩む。「進路について—・う」
おもい‐わた・る【思ひ渡る】
[動ラ四]いつも思い続ける。「もろともに行かぬ三河の八橋は恋しとのみや—・らむ」〈拾遺・離別〉
おもい‐わ・ぶ【思ひ侘ぶ】
[動バ上二]思い悲しむ。思い煩う。「塵泥(ちりひぢ)の数にもあらぬ我故に—・ぶらむ妹(いも)が悲しさ」〈万・三七二七〉
思(おも)いを致(いた)・す
特にある物事に対し心を向ける。また、時間的・空間的に遠く離れた物事に心を向ける。「先人の努力に改めて—・す」
思(おも)いを掛(か)・ける
1 深い恋情を寄せる。恋い慕う。また、執着する。「長年—・けた人」 2 心配をさせる。「自らが名をも朽たし、母御に—・け申すことよもあらじ」〈謡・鳥追舟〉
思(おも)いを凝(こ)ら・す
心を集中して一心に考える。「新しい構想に—・す」
思(おも)いを遂(と)・げる
願っていたことを実現させる。望みを遂げる。「かねてからの—・げる」
思(おも)いを馳(は)・せる
遠く離れている人や物事を思いやる。「故郷の妻子に—・せる」