思(おも)いを晴(は)ら・す
心のわだかまりの原因を取り除いてすっきりした気持ちになる。恨みを晴らす。憂さを晴らす。また、望みを遂げる。「積年の—・す」
思(おも)いを巡(めぐ)ら・す
あれこれと多方面に心を働かせる。「国の将来に—・す」
思(おも)いを寄(よ)・せる
1 自分の気持ちを向ける。「遠い故郷に—・せる」 2 特に、ある異性を恋い慕う。「ひそかに—・せる」
おも・う【思う/想う/憶う/念う】
[動ワ五(ハ四)] 1 ある物事について考えをもつ。考える。 ㋐判断する。信じる。「これでよいと—・う」「そうは—・わない」「自分の—・ったとおりに行動しなさい」 ㋑決心する。決意する。「新しく...
おもう‐こころ【思ふ心】
[連語] 1 愛する心。恋心。「家にして結ひてし紐を解き放(さ)けず—を誰か知らむも」〈万・三九五〇〉 2 このようにしたいという気持ち。「生まれし時より—ありし人にて」〈源・桐壺〉
思(おも)う事(こと)言(い)わねば腹(はら)膨(ふく)る
心に思っていることを言わないでいると不満がたまり、腹が張ったようで不快である。
おもう‐さま【思う様】
[副]満足のゆくまで。思う存分。「—酒を飲む」 [名]心に思っていること。考え。「あやしう思ひやりなきやうなれど、—ことなる事にてなむ」〈源・澪標〉 [形動ナリ] 1 申し分のないさま。「...
おもう‐ぞんぶん【思う存分】
[副]満足がいくまで。思いきり。「—(に)遊びたい」「—の働き」
おもう‐つぼ【思う壺】
[連語]《「壺」は、ばくちでさいころを入れて振る道具》意図した状態。たくらんだとおり。「相手の—にはまる」
思(おも)うところ無(な)・し
思慮分別がない。「所せきさましたる人こそ、うたて—・く見ゆれ」〈徒然・二〉