恐(おそ)れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)
《「恐れ入りやした」の「いりや」を地名の「入谷」に掛け、同地にある「鬼子母神」と続けたもの》「恐れ入りました」をしゃれていう語。
おそれ‐い・る【恐れ入る/畏れ入る】
[動ラ五(四)] 1 相手の好意などに対して、ありがたいと思う。恐縮する。「ご厚情のほど—・ります」 2 相手に失礼したり、迷惑をかけたりしたことに対して、申し訳なく思う。「恐れ入りますが」の形...
おそれ‐おお・い【恐れ多い/畏れ多い】
[形][文]おそれおほ・し[ク] 1 貴人や尊敬する人などに対して、失礼になるので申し訳ない。「—・いことですが一言申し上げます」 2 わが身にはありがたく、もったいない。「—・くも国王からお言...
おそれ‐おのの・く【恐れ戦く】
[動カ五(四)]恐ろしさのためにからだが震える。ひどく恐れる。「一連の放火事件に住民は—・いている」
おそれ‐げ【恐れ気】
恐れるようす。「—もなく」
おそれ‐ざん【恐山】
青森県、下北半島北部の火山。標高828メートル。山頂はカルデラが形成され、火山湖や温泉があり、多数の硫気孔が異様な景観を呈する。湖岸の円通寺では7月の地蔵講に「いたこ」とよばれる巫女(みこ)の口...
おそれ‐ながら【恐れ乍ら】
[副]恐れ多いことですが。恐縮ですが。「—申し上げます」
おそ・れる【恐れる/怖れる/畏れる/懼れる】
[動ラ下一][文]おそ・る[ラ下二] 1 危険を感じて不安になる。恐怖心を抱く。「報復を—・れる」「死を—・れる」「社会から—・れられている病気」 2 よくないことが起こるのではないかと心配する...
恐(おそ)れをな・す
1 ひどい目にあうのではないかとこわがる。「仕返しされるのではないかと—・す」 2 あまりのすごさに、遠慮したい気持ちになる。「受験者の多さに—・して引き下がる」
おそろ【恐ろ】
[形動]《形容詞「おそろし」の語幹から出た近世江戸語》 1 恐れ入ったさま。「この白紙(しらかみ)したためおき、水にひたせばみな読める。こりゃ—だ」〈浄・矢口渡〉 2 恐ろしいさま。「あれ—の有...