いちだいじ‐いんねん【一大事因縁】
1 仏語。仏がこの世に現れた最も大切な目的。あらゆる人々を導き、生あるものすべてを救うという目的。 2 悟りを開くきっかけ。「この薄(すすき)をいぶかしく思ひけるやうに、—をぞ思ふべかりける」〈...
いち‐どう【一道】
1 1本の道。 2 一つの芸道。一つの専門。一芸。「—に長じる」 3 細長いものの、ひとすじ。「—の光明」 4 仏語。悟りへの唯一の道。一乗。「斉(ひと)しく—に入らむ」〈性霊集・七〉
いちねん‐ほっき【一念発起】
[名](スル) 1 あることを成し遂げようと決心する。「—して芸道に励む」 2 仏語。一心に悟りを求める心を起こすこと。
いちぶつ‐じょうどう【一仏成道】
仏語。ある仏が悟りを開くこと。いっさいの生きとし生けるものが、その徳により成仏するとする。
いちぶつ‐せかい【一仏世界】
仏語。一体の仏が衆生を導いて悟りに入らせる、その仏の領域。一仏国土。
いっ‐かつ【一喝】
[名](スル) 1 ひと声、大声でしかりつけること。大喝(たいかつ)。「—して、追い払う」 2 禅家で、悟りを得させるために加える𠮟咤(しった)。喝。
いってん‐ご【一転語】
仏語。心機を一転させる語。迷いを転じて悟りを開かせる一語。
いん【印】
1 個人・団体・官職のしるしとして文書に押し、その責任や権威を証明するもの。木・竹・石・角・金属などに、文字や記章を彫ったもの。印形(いんぎょう)。判。はんこ。 2 《(梵)mudrāの訳。封印...
いん‐い【因位】
仏語。仏道の修行中で、まだ悟りを開くに至らない位。菩薩(ぼさつ)の地位。因地(いんじ)。いんに。⇔果位(かい)。
いん‐か【印可】
[名](スル) 1 密教や禅宗で、師僧が弟子に法を授けて、悟りを得たことを証明認可すること。 2 武道・芸道などで、極意を得た者に与える許し。免許。