ファージ‐ディスプレー【phage display】
ファージ(バクテリオファージ)というウイルスを用い、標的分子と結合する物質を検出・選別する手法。まず、ファージに遺伝子を組み込んで、ファージ表面にさまざまなペプチド(たんぱく質の欠片)を作らせ、...
フィブリノゲン‐せいざい【フィブリノゲン製剤】
人の血液成分を原料とする薬剤の一。昭和39年(1964)医薬品として承認。出産や手術などで多量に出血した時の止血剤として多く使用された。 [補説]原料の血液を売血に頼ったため、C型肝炎ウイルス(...
フィラリア‐しょう【フィラリア症】
糸状虫が寄生して起こる病気。熱帯・亜熱帯に多く、人間にはバンクロフト糸状虫・マレー糸状虫などが感染し、アカイエカなどが媒介する。発熱・リンパ管炎・乳糜(にゅうび)尿や象皮病などが起こる。糸状虫症。
ふいく‐しょう【不育症】
妊娠はするが、流産や早産を繰り返し、生児を得られない病態の総称。反復・習慣流産のほか、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合なども含まれる。原因として染色体異常・子宮形態異常・内分泌異常・血液凝固異...
ふう‐しん【風疹】
小児に多い発疹(ほっしん)性の感染症。学校感染症の一。感染症予防法の5類感染症の一。風疹ウイルスに感染して、全身に細かい発疹が出るが2、3日で消える。発熱・リンパ節腫脹(しゅちょう)などの症状も...
ふうにゅう‐たい【封入体】
細胞の内部に発現する異常な構造物。ウイルスの感染などにより、細胞質や細胞核の中に脂肪酸・たんぱく質・色素顆粒(かりゅう)などが集まって形成される。細胞封入体。
ふかつ‐か【不活化】
本来の働きを失わせる作用。特に、ウイルスなどの感染力や毒性を失わせることについていう。「—ワクチン」
ふけんせい‐かんせん【不顕性感染】
細菌やウイルスなどの病原体に感染したにもかかわらず、感染症状を発症しない状態。不顕性感染者は、感染に無自覚のまま細菌・ウイルスのキャリア(保菌者)となり、病原体を排出して感染源となる場合がある。...
ふせ・ぐ【防ぐ/禦ぐ/拒ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「ふせく」》 1 ㋐敵の攻撃を抑える。敵に侵害されないようにする。「本土への侵攻を—・ぐ」 ㋑好ましくないものを、さえぎって中へ入れないようにする。「窓を二重にして寒さを...
ふそ‐びょう【腐蛆病】
ミツバチの幼虫に感染する細菌性の伝染病。家畜伝染病の一つ。王乳や花粉・蜜を介して幼虫に経口感染する。主に1〜2日齢の有蓋房の蜂児が感染するアメリカ腐蛆病と、4〜5日齢の無蓋房の蜂児が感染するヨー...