てん‐のう【天皇】
《「てんおう」の連声(れんじょう)》 1 日本国憲法で定められた日本国および日本国民統合の象徴。その地位は国民の総意に基づくとされ、一定の国事行為だけを行い、国政に関する権能をもたない。皇位は世...
てんのうきかん‐せつ【天皇機関説】
明治憲法の解釈において、主権は国家にあり、天皇は法人である国家の最高機関であるとする学説。美濃部達吉らが唱えたが、国体に反する学説として非難され、昭和10年(1935)国体明徴問題を引き起こし...
てんのう‐せい【天皇制】
天皇が君主として国家を統治する体制。明治以後から第二次大戦の終戦に至る明治憲法下での体制。広義には、象徴天皇制を含めていうこともある。 [補説]大正末期に、日本共産党がはじめて用いたといわれる。
デュー‐プロセス【due process】
適正な手続き。特に、アメリカ合衆国憲法にある「法の適正な手続き」のこと。同憲法では、何人(なんびと)も法の適正な手続きによることなく生命・自由もしくは財産を奪われることはない、と規定している。適...
とうすい‐けん【統帥権】
軍隊の最高指揮権。明治憲法下で天皇の大権と規定され、一般の国務から独立するとされた。
とうひょうにん‐めいぼ【投票人名簿】
憲法の改正に関する国民投票が行われる場合に、投票権を有する者の氏名・住所・性別・生年月日などを記載した名簿。市町村の選挙管理委員会が作成する。→国民投票法 [補説]国民投票ごとに作成されるもので...
とくべつ‐こうこく【特別抗告】
訴訟法上、通常の不服申し立てのできない決定・命令に対し、憲法違反を理由として最高裁判所に対して行う抗告。刑事訴訟では判例違反も理由とすることができる。
とくべつ‐こっかい【特別国会】
日本国憲法の規定により、衆議院の解散による総選挙後30日以内に召集される国会。内閣が総辞職し、首班の指名が行われる。特別会。→通常国会 →臨時国会
とくべつ‐さいばんしょ【特別裁判所】
特殊の身分の人や事件について裁判権を行使する裁判所。明治憲法下の軍法会議・行政裁判所などがこれにあたるが、日本国憲法はこれを認めていない。
とくべつ‐にんよう【特別任用】
明治憲法下で、一定の資格・条件によらず、特別の官職に経験者を任用したこと。