な・ぶ【靡ぶ】
[動バ下二]なびくようにする。なびかせる。多く、複合語の形で用いられる。「そらみつ大和の国はおし—・べて我こそ居(を)れしき—・べて我こそいませ」〈万・一〉
ナブッコ【Nabucco】
ベルディのイタリア語によるオペラ。全4幕。1842年スカラ座で初演。台本はソレーラ。ナブッコとはネブカドネザル二世をさし、旧約聖書を題材とした戯曲「ナブコドノゾル」に基づく。第3幕の合唱「行け、...
なま‐ごころ【生心】
1 なまはんかな風流心。「昔、—ある女ありけり」〈伊勢・一八〉 2 好色な心。「兄一万は—、顔を赤めてさしうつぶき」〈浄・根元曽我〉
なみかけ‐ごろも【波掛け衣】
波のかかる衣。波にぬれた衣。「須磨のあまの—よそにのみ聞くは我が身になりにけるかな」〈新古今・恋一〉
なむ
[助動][○|○|なむ|なむ|なめ|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なも[助動]「国々の社の神に幣(ぬさ)奉り我(あ)が恋すなむ妹(いも)がか...
な・む【並む】
[動マ四]ならぶ。連なる。「松の木(け)の—・みたる見れば家人(いはびと)の我を見送ると立たりしもころ」〈万・四三七五〉 [動マ下二]ならべる。ならばせる。連ねる。「駒—・めてうち過ぎ給ふに...
なも
[助動][○|○|なも|なも|○|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なむ[助動]「うべ児(こ)なは我(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)のぬが...
なり‐あま・る【成り余る】
[動ラ四]でき上がってなお余分のところがある。「我が身は成り成りて—・れる処一処あり」〈記・上〉
なり‐な・る【成り成る】
[動ラ四] 1 でき上がる。「我が身は—・りて成り合はざる処一処あり」〈記・上〉 2 次々になる。「男子、女子あまた生みつづけて、またそれが妻男(めをとこ)に—・りしつつ」〈宇治拾遺・四〉
なれ‐や
[連語] 《断定の助動詞「なり」の已然形+係助詞「や」》 1 疑問の意を表す。…なのだろうか。「我が恋はみ山がくれの草—しげさまされど知る人のなき」〈古今・恋二〉 2 反語の意を表す。…だろう...