わくんるいりん【倭訓類林】
江戸中期の辞書。7巻。海北若冲(かいほうじゃくちゅう)著。宝永2年(1705)成立。記紀以下の国書や漢籍の古訓本から約2万5000の和訓を集めていろは順に配列し、出典などを示す。
わ‐こう【倭寇/和寇】
13世紀から16世紀にかけて、朝鮮および中国大陸沿岸に出没し、略奪行為や密貿易を行った海賊集団に対する朝鮮・中国側の呼称。15世紀までの前期倭寇は瀬戸内海・北九州を本拠とした日本人が多かったが、...
わごせつのりゃくず【和語説略図】
江戸後期の文法図表。1枚。東条義門著。天保4年(1833)刊、同13年増補。「友鏡」を整理したもので、文語の活用形式を示し、各活用形の用法・接続関係を一覧できるようにまとめた図表。
わ‐さん【和算】
古く中国から伝わり、江戸時代に関孝和(せきたかかず)らにより独自に発展した日本古来の数学。方程式論や行列式に相当する点竄(てんざん)術、円周率や円の面積を扱う円理など。明治維新のころまで隆盛。新...
わさん‐か【和算家】
日本古来の数学である和算の専門家。江戸時代から明治維新にかけて活躍した関孝和、建部賢弘、安島直円、会田安明らが知られる。
わ‐さんぼん【和三盆】
日本産の粒子の細かい淡黄色の上等な砂糖。江戸時代からもっぱら高級和菓子に用いられ、香川・徳島の特産。中国から輸入したものを唐三盆とよんだのに対していう。
わ‐ざお【和竿】
竹で作った日本独特の釣り竿。多くは継ぎ竿で、釣る魚の種類によって作りが異なる。江戸時代に始まる工芸品。
わ‐し【和詩/倭詩】
1 漢詩に対して、和歌。やまとうた。 2 日本人の作った漢詩。 3 江戸時代、漢詩の形式にならった仮名交じりの詩。各務支考(かがみしこう)の創意になるもので、俳諧的な趣をもつ。仮名詩。
わしゅう‐ざん【鷲羽山】
岡山県倉敷市、下津井岬の南東部にある山。標高133メートル。名勝地。付近に瀬戸大橋の起点がある。
わじが【和爾雅】
江戸前期の辞書。8巻。貝原好古著。元禄7年(1694)刊。中国の「爾雅」に倣って日本で用いられる漢語を意義によって24門に分類し、音訓を示し、漢文で注解を施したもの。