た‐つか【手束】
手に握ること。握り持つこと。「中央に—ばかりなる木一株有るのみ」〈出雲国風土記〉
たつか‐づえ【手束杖】
手に握り持つ杖。「—腰にたがねて」〈万・八〇四〉
たつか‐ゆみ【手束弓】
手に握り持つ弓。たつかの弓。「—手に取り持ちて朝狩(あさがり)に君は立たしぬ棚倉(たなくら)の野に」〈万・四二五七〉
た‐づく・る【手作る】
[動ラ四]手で紐(ひも)を結ぶなどして身づくろいする。着用する。「大和の忍(おし)の広瀬を渡らむと足結(あよひ)—・り腰作らふも」〈皇極紀・歌謡〉
た‐づな【手綱】
1 馬具の一。轡(くつわ)の左右に結びつけ、人が手に取って馬を操る綱。 2 人を動かし、また物事を処理する手加減。「家計の—を握る」 3 「手綱染め」の略。 4 烏帽子(えぼし)の上に締める鉢巻...
たづな‐さばき【手綱捌き】
1 馬を乗りこなす腕前。 2 人を動かしたり、統括したりする腕前。
たづな‐ぞめ【手綱染(め)】
《馬の手綱に多くあるところから》白布に幅3センチくらいの斜めの筋を、紫・浅葱(あさぎ)・紅などでだんだらに染め出したもの。だんだら染め。
手綱(たづな)を締(し)・める
1 馬が勝手に走らないように手綱を引きしぼって持つ。 2 勝手な言動をしたり、気を緩めたりしないように他人を抑制する。「活を入れてスタッフの—・める」
手綱(たづな)を引(ひ)き締(し)・める
「手綱を締める」に同じ。
た‐なごい【手拭ひ】
てぬぐい。たのごい。「—の箱つかはすとて」〈続後拾遺・離別・詞書〉