うち‐はや・す【打ち囃す】
[動サ五(四)] 1 太鼓などを打って調子をとる。「鉦(かね)や太鼓を—・す」 2 はやしたてる。おだてあげる。「仲間から—・される」
うち‐はや・す【打ち早す】
[動サ四]馬などをむちで打って速く歩ませる。急がせる。うちはやむ。「馬—・して先立つもありて」〈かげろふ・中〉
うち‐はや・る【打ち逸る】
[動ラ四]調子に乗る。勇み立つ。「ある上達部のおほむこ、—・りて物怖ぢせず」〈堤・虫めづる姫君〉
うち‐はらい【打(ち)払い】
1 攻撃して、敵を追い払うこと。「異国船—令」 2 ちり・ほこりをはたいて取り除く道具。はたき。ちりはらい。 3 ちり・ほこりなどを取り除くこと。「ここかしこ—などしてしばし居たる程に」〈今昔・...
うち‐はら・う【打(ち)払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 たたいたりふるったりして払いのける。「ほこりを—・う」「降りかかる火の粉を—・う」 2 攻撃して追い払う。「異国船を—・う」 3 攻めて滅ぼす。「攻め入りて、同九月三日、...
うち‐ばかま【打袴】
女房装束の際に用いた袴で、絹地を砧(きぬた)で打って光沢を出したもの。のちには、板引きにして光沢を出した。色は紅が多い。
うち‐ばん【打(ち)盤】
1 能楽の囃子方(はやしかた)が鼓などのけいこをするとき、張り扇で打ち鳴らす板。 2 洗濯した衣類を棒でたたいて柔らかくするのに使う木製の台。
うち‐ひしが◦れる【打ち拉がれる】
[連語]⇒うちひしぐ1
うち‐ひし・ぐ【打ち拉ぐ】
[動ガ五(四)] 1 《主に受身の形で用いる》精神的な衝撃などで気力を完全になくさせる。意気消沈させる。「悲しみに—・がれる」 2 武器などで相手をたたきのめす。「近付く敵あらば只一打に—・がん...
うち‐ひそ・む【打ち顰む】
[動マ四]顔をしかめて泣き出しそうになる。「母君の見えぬを求めて、らうたげに—・み給へば」〈源・薄雲〉 [動マ下二]「うちひそめる」の文語形。