ぬき‐さ・る【抜(き)去る】
[動ラ五(四)] 1 完全に取り除く。「不安を—・る」 2 追い抜いて先に行く。「一気に先頭の走者を—・る」
ぬき‐し【抜(き)師】
掏摸(すり)のこと。
ぬき‐しあい【抜(き)試合】
柔道・剣道などの団体対抗試合で、同一人が引き分けるか負けるかするまで、何人とでも勝負を続ける方法。勝ち抜き試合。
ぬき‐じょう【抜(き)状】
近世、早飛脚(はやびきゃく)の行李(こうり)から特に急を要する書状を抜き取って、別に急飛脚を仕立てて昼夜の別なく送り届けたもの。また、その書状。
ぬき‐ずり【抜(き)刷(り)】
[名](スル)印刷物の一部分を抜き出して、別に印刷すること。また、そのもの。別刷り。「紀要から論文を—する」
ぬき‐だ・す【抜(き)出す】
[動サ五(四)] 1 引き抜いて出す。取り出す。「財布からお金を—・す」 2 選び出す。「該当部分を—・す」 3 突き出す。「黯黒(くらやみ)の中からヌッと半身を—・して」〈二葉亭・浮雲〉
抜(ぬ)きつ抜(ぬ)かれつ
追い越したり、追い越されたりして、激しく先後を争うさま。「—のデッドヒート」
ぬき‐つ・れる【抜(き)連れる】
[動ラ下一][文]ぬきつ・る[ラ下二]大勢の者が一斉に刀を抜く。「太刀(たち)を—・れた侍たちのただ中へ」〈芥川・偸盗〉
ぬき‐て【抜(き)手】
《「ぬきで」とも》日本泳法の一。水をかいた手を水面上に抜き出す泳ぎ方。片抜き手・両(もろ)抜き手などがある。
抜(ぬ)き手(て)を切(き)・る
抜き手で泳ぐ。「—・って流れを渡る」