むな‐がい【胸繋/胸懸/鞅/胸掛】
《「むなかき」の音変化》馬具の一。鞍橋(くらぼね)を固定するために馬の胸から鞍橋の前輪(まえわ)の四緒手(しおで)にかけて取り回す緒。胸懸け。→三繋(さんがい)
むね‐かけ【胸掛(け)】
「胸当(むねあ)て1」に同じ。「洗い立の白い—をかけて」〈漱石・彼岸過迄〉
め‐かけ【妾/目掛(け)】
1 《目をかけるところから》正妻のほかに、愛し養う女性。二号。「—を囲う」 2 ひいきにすること。また、そのもの。「不断—の浜側の色宿に昼過ぎより入らせられ」〈浮・曲三味線・三〉
やま‐かけ【山掛(け)】
1 マグロの角切りなどに、すりおろしたヤマノイモを掛けた料理。 2 「山掛け豆腐」の略。 3 山8㋑を掛けること。当て推量。「—がずばり的中する」
ゆかた‐がけ【浴衣掛(け)】
浴衣を無造作に着ること。また、浴衣だけのくつろいだ姿。《季 夏》
ようふく‐かけ【洋服掛(け)】
洋服をかけておく器具。ハンガー。
よこ‐がけ【横掛(け)】
1 横にして掛けること。 2 横幅の広い額や軸物の類。 3 刀や棒などで横ざまに切ったり打ったりすること。「腰の番(つがひ)を—に、ざっぷとかけてぞ落としける」〈浄・百日曽我〉
よだれ‐かけ【涎掛(け)】
1 よだれが垂れて衣服が汚れるのを防ぐため、幼児の首に掛ける布。 2 垂木の先や切妻につけた垂れ板飾り。 3 のどを保護するための武具。形が1に似る。
りょう‐がけ【両掛(け)】
1 荷物をひもで結んで前と後ろに振り分け、肩に担ぐこと。 2 江戸時代の旅行用の行李(こうり)の一。挟箱(はさみばこ)や小形のつづらを棒の両端に掛け肩に担いだもの。
わき‐がけ【脇掛(け)】
浄土真宗で、仏壇の本尊の左右に下げる如来の名号(みょうごう)または絵像の掛け軸。