のば・う【延ばふ/伸ばふ】
[動ハ下二]長くする。のばす。「数知らず君が齢(よはひ)を—・へつつなだたる宿の露とならなむ」〈後撰・秋下〉
のり‐の‐みず【法の水】
仏の教えが衆生(しゅじょう)の煩悩(ぼんのう)を洗い清めることを、水にたとえていう語。法水(ほうすい)。「—にすます心の清ければけがるる袖とたれか見るべき」〈続後撰・雑中〉
はい‐いり【這ひ入り】
1 這って中にはいること。「ともし火の消えて、—に暗ければ」〈かげろふ・下〉 2 門の入り口。はいり口。「妹が家の—に立てる青柳に今やなくらむ鶯の声」〈後撰・春上〉
はいかいしちぶしゅう【俳諧七部集】
俳諧撰集。7部12冊。佐久間柳居編。享保17年(1732)ころの成立。蕉門の代表的撰集「冬の日」「春の日」「曠野(あらの)」「ひさご」「猿蓑(さるみの)」「炭俵」「続猿蓑」を成立年代順にまとめた...
はいふうやなぎだる【誹風柳多留】
川柳集。167編。呉陵軒可有(ごりょうけんあるべし)ほか編。明和2〜天保11年(1765〜1840)刊。初世柄井川柳以下5世までの撰。万句合(まんくあわせ)から、前句なしでも独立した秀句を集めた...
はいぶんいんぷ【佩文韻府】
中国の韻書。106巻。清の康熙(こうき)帝の勅命により、張玉書らが撰。1711年成立。拾遺は1716年張廷玉らが撰。古典の詩文の2字の語彙を中心に、脚韻(106韻)によって配列し、出典と用例とを...
はい‐まゆみ【杜仲】
トチュウの古名。〈新撰字鏡〉
はい‐わた・る【這ひ渡る】
[動ラ四] 1 這って渡る。また、這うようにして行く。「物のそばよりただ—・り給ふほどぞ、ふとうち見えたる」〈源・野分〉 2 近い距離で、車など用いずに歩いて行く。「乗り物なきほどに—・るほどな...
はくしもんじゅう【白氏文集】
唐の白居易の詩文集。元稹(げんしん)編の「白氏長慶集」50巻(824年成立)に自撰の後集20巻、続後集5巻を加えたもの。現本は71巻と目録1巻。日本には平安時代に伝来し、「文集(もんじゅう)」と...
はく・する【泊する】
[動サ変][文]はく・す[サ変] 1 とまる。宿泊する。「宜しく旅舎を撰んで—・すべし」〈織田訳・花柳春話〉 2 船が停泊する。「その内に船は岸に—・した」〈芥川・侏儒の言葉〉