お‐へや【御部屋】
1 「部屋」の尊敬語・美化語。 2 宮中で、局(つぼね)の下に属し雑役をした女。 3 貴人の妾(めかけ)。おへやさま。「たとへ—にもせよ、傾城(けいせい)遊女を屋敷へ入れてはよその聞え」〈伎・幼...
おもいれ【思入れ】
《「おもいいれ」の音変化》 [名] 1 「思い入れ
1」に同じ。「三人—してついと這入(はい)る」〈伎・幼稚子敵討〉 2 考えをめぐらすこと。思案。「みなみな—を言へば」〈咄・筆のはじめ〉
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面(おもて)も振(ふ)らず
わき目も振らず。まっしぐらに。「—戦ひけるが、大敵凌(しの)ぐに叶(かな)はねば」〈太平記・八〉
面(おもて)を向(む)か・う
1 顔を向ける。対面する。「是を射そんずる物ならば、弓きりをり自害して、人に二たび—・ふべからず」〈平家・一一〉 2 まともに立ち向かう。正面から敵対する。「十万余騎にて都を立ちし事柄は、なに—...
おんけい‐きかん【恩恵期間】
国際法で、開戦の際に自国港にある敵商船、および開戦を知らずに入港した敵商船に対して、抑留せずに出港のために与える期間。
おん‐けん【恩眷】
めぐみや情けをかけること。目をかけていつくしむこと。「仇敵となせしものの家に往き、—を求る事はなしがたく」〈中村訳・西国立志編〉
おん‐てき【怨敵】
《古くは「おんでき」とも》恨みのある敵。あだかたき。
おんてき‐たいさん【怨敵退散】
怨敵を退散させること。降伏(ごうぶく)の祈願などで唱える。
おんなけいず【婦系図】
泉鏡花の小説。明治40年(1907)発表。芸者お蔦(つた)と別れさせられた早瀬主税(はやせちから)は、恩師の敵である河野一家を破滅させてみずからも毒を飲む。劇化され、新派名狂言の一つとなった。
か【寡】
1 人数または勢力の少ないこと。⇔衆。「—は遂に衆の敵ではなかった」〈芥川・老いたる素戔嗚尊〉 2 配偶者のない人。やもめ。「—を守る」