けた【方】
[名・形動ナリ]《「けだ」とも》四角な形。方形。また、かどばったさま。「—なる形に作りたる円柱の廊」〈鴎外訳・即興詩人〉
こ‐いほう【古医方】
漢方医学で、後漢時代の医学を行う一派。「傷寒論」「金匱(きんき)要略」などに示された処方を行う。日本では江戸前期から行われ、後藤艮山(こんざん)・山脇東洋らがいる。古方家。→後世方(ごせいほう)
こう‐ほう【孔方】
1 方形のあな。四角いあな。 2 「孔方兄(こうほうひん)」の略。「御壱人前拾文の—」〈滑・浮世風呂・前〉
こう‐ほう【後方】
1 うしろのほう。⇔前方。 2 軍隊で、作戦を支援する補給・輸送・整備などの機能の総称。兵站(へいたん)。→正面装備
こうや‐さんかた【高野三方】
平安時代以来、分かれた高野山の僧徒の三派の称。学侶方(がくりょがた)・行人方(ぎょうにんがた)・聖方(ひじりかた)となっていたが、明治以降は廃止、統合された。
こ‐かた【子方】
1 親方に従属して、その支配・保護・指導を受けるもの。子分。⇔親方。 2 能で、少年の演じる役。また、その少年。子供の役をそのまま演じる場合と、大人の役を演じる場合とがある。
こが‐くぼう【古河公方】
鎌倉公方足利成氏(あしかがしげうじ)とその子孫の称。享徳3年(1454)関東管領上杉憲忠(うえすぎのりただ)を殺した成氏が、翌年幕府軍に追われ、以後5代にわたり下総(しもうさ)古河を根拠とした。...
こ‐し‐かた【来し方】
[連語]《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》 1 過ぎ去った時。過去。きしかた。「—は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎・末枯...
こしに‐かた【越荷方】
江戸時代に、長州藩の村田清風が下関に設置した藩営の商社。越荷を、大坂での相場が安いときには下関に留め置き、高値のときに売るなどして利益を得た。
こ‐しほう【小四方】
《「こじほう」とも》小形の四方。「白木の—」