おり‐ふし【折節】
[名] 1 その時々。その場合場合。「—の思いを日記にしたためる」 2 季節。「—のあいさつ」
[副] 1 ちょうどその時。折しも。「窓の外を眺めると、—桜が満開で」 2 時々。時おり。時た...
おり‐まつ【折り松】
薪(たきぎ)・篝火(かがりび)・松明(たいまつ)などにするために折った松の枝。「いでゐの殿上人の—するも」〈弁内侍日記〉
おれ‐こだ・る【折れこだる】
[動ラ下二] 1 からだを折り曲げる。身をくねらせる。「—・れ、身をなきになして舞ひたりし」〈弁内侍日記〉 2 儀式ばらず、くつろいださまになる。うちくつろぐ。「—・れたる九献(くこん)の式」〈...
お・れる【折れる】
[動ラ下一][文]を・る[ラ下二] 1 棒状・板状のものが鋭く曲がる。また、物が曲がって切れる。「線香が—・れる」 2 平面状のものが曲がって二重になる。「紙の端が—・れる」 3 道などが曲がる...
おわそう・ず【御座さうず】
[動サ変]《動詞「おはさふ」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「おはさひす」の音変化。動作主は、多く複数》 1 (人々が)いらっしゃる。「いま二所も、にがむにがむ各(おのおの)—・じぬ」〈大鏡・道...
かいき【槐記】
江戸時代の随筆。近衛家熙(このえいえひろ)の侍医であった山科道安が、享保9年(1724)から享保20年(1735)までの間、家熙の言行を日録風に記述したもの。茶道に関する記録が多い。槐下与聞。...
かい‐じょ【海恕】
海のように広い度量で、相手を許すこと。多く手紙などで「御海恕」の形で用いられる。「失礼の段何とぞご—ください」「師亦(また)幸(さいわい)に—するあれど」〈菊亭香水・世路日記〉
かい‐た・つ【飼ひ立つ】
[動タ下二]幼時より養い育てる。また、動物などを飼い育てる。「ひよひよより御所に御手ならさせおはしまして—・てられしいみじさばかりにてこそ侍れ」〈弁内侍日記〉
かいちゅう‐にっき【懐中日記】
日付が入り、日記式になった小型手帳。ポケット日記。
かえいさんだいき【花営三代記】
室町幕府に関する記録。3巻。筆者未詳。将軍足利義満・義持・義量の3代にわたり、幕府の行事・法令や武家風俗などを記す。室町記。武家日記。