むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
平安中期の日記。2巻。紫式部作。寛弘5年(1008)秋から同7年正月までの宮仕えの見聞・感想・批評などを仮名で記したもの。日記文と消息文とからなる。
むらさきしきぶにっきえまき【紫式部日記絵巻】
鎌倉中期の絵巻。「紫式部日記」の本文を多少省略・変更した詞書(ことばがき)に、絵を施したもの。絵24段・詞書24段が残る。
めいげつき【明月記】
鎌倉時代、藤原定家の漢文体日記。治承4〜嘉禎元年(1180〜1235)までの公事・故事・歌道に関する見聞などを記し、史料としての価値が高い。
め‐くわせ【眴せ】
[名](スル)《「めぐわせ」とも》「目配(くば)せ」に同じ。「人々は互いに—したりしながら」〈堀辰雄・かげろふの日記〉
めん‐よう【面妖】
《「めいよ(名誉)」の変化した「めいよう」がさらに変化したもの。「面妖」は当て字》 [名・形動]不思議なこと。あやしいこと。また、そのさま。「—なこともあるものだ」
[副]どういうわけか。「...
もい‐とり【水取/主水】
古代、宮中の飲料水のことなどをつかさどった人。もんど。「采女(うねめ)、—、御髪(みぐし)あげども」〈紫式部日記〉
もう‐もう【濛濛/朦朦】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 霧・煙・ほこりなどが立ちこめるさま。「—と砂ぼこりをまき上げる」 2 心がぼんやりとしているさま。「木の本に—としてぞ立たりける」〈太平記・二七〉
[名]...
もしお‐ぎ【藻塩木】
釜で藻塩を煮つめるときに用いるたきぎ。「木の多く流るるをいかにと問へば海人の—をうらへ出ださんとて」〈十六夜日記〉
もの‐もどき【物抵牾】
何かにつけてさからい非難すること。「—うちし、われはと思へる人の前にては、うるさければ」〈紫式部日記〉
もん‐か【門下】
1 師の門に入り、教えを受けること。また、その人。門人。門弟。「—に入(い)る」 2 門の下。また、人のもとに近く伺候すること。転じて、食客。「—の人より折三かう」〈御湯殿上日記〉