はる‐なが【春永】
1 ㋐日が長く感じられる春の季節。「そこにはいつものどかな—の空気があった」〈寅彦・亮の追憶〉 ㋑特に年始に、末永いことを祝う語。《季 新年》「—といふやことばのかざり縄/立圃」 2 《いずれ春...
はる‐なぐさみ【春慰み】
春の楽しみごと。正月の遊び。また、春の野遊び。「正月二十二日の夜、恋は引く手の宝引き縄、女子の—」〈浮・五人女・二〉
はるなつ‐もの【春夏物】
春・夏に用いるもの。特に、春・夏用の衣服。「—の新作」
はるによす【春に寄す】
《原題、(ノルウェー)Til foråret》グリーグのピアノ曲。1886年作曲のピアノ曲集「抒情小曲集」第3集の第6曲をさす。
はる‐にれ【春楡】
ニレ科の落葉高木。山地に生え、高さ約30メートル。樹皮は灰褐色。葉は倒卵形でざらつく。春、葉より先に、黄緑色の小花が群がりつく。エルム。やにれ。にれ。
はる‐の【春野】
春の野原。春の野。《季 春》
はるのいそぎ【春のいそぎ】
伊東静雄の第3詩集。昭和18年(1943)刊行。題名は幕末の志士、伴林光平の歌「たが宿の春のいそぎかすみ売の重荷に添へし梅の一枝」に由来。
はるのいわい【春の祝い】
《原題、(ドイツ)Die Frühlingsfeier》クロプシュトックの詩。1759年発表。ドイツにおける自由律の頌歌(しょうか)の創造を象徴する代表作。1771年刊行の「オーデ集」に収録。
はるのうみ【春の海】
新日本音楽の一。箏(そう)・尺八二重奏曲。昭和4年(1929)宮城道雄が歌会始(うたかいはじめ)の勅題「海辺巌(かいへんのいわお)」にちなんで作曲。春の海ののどかな情景を描写した標題音楽で、宮城...
はるのえのやかた【春の画の館】
金井美恵子の詩集。昭和48年(1973)刊。