かさ【暈】
《「笠」と同語源》太陽や月の周囲にできる淡い光の輪。光が高層大気中に浮かぶ氷の微細な結晶を通過するときに屈折して起こる。日暈(ひがさ)・月暈(つきがさ)の類。光環(こうかん)。ハロー。うん。
くま【隈/曲/阿】
1 曲がって入り込んだ所。また、奥まった所。もののすみ。片隅。「川の—」「光到らぬ—もなし」〈樗牛・滝口入道〉 2 物陰になっている暗がり。陰になった所。「停車場(ステーシヨン)前の夜の—に、四...
くま‐どり【隈取り/暈取り】
[名](スル) 1 陰影や濃淡などで境目をつけること。また、そのもの。 2 東洋画で、輪郭に沿って、水墨や彩色をぼかして描くこと。立体感などを表す効果がある。暈渲(うんせん)。 3 歌舞伎で、人...
くま‐ど・る【隈取る/暈取る】
[動ラ五(四)] 1 陰影や濃淡などで境目をつける。「疲労の色に—・られた顔」 2 日本画で、立体感を表すために隈取りをする。 3 歌舞伎役者が顔の隈取りをする。
ぼかし【暈し】
1 ぼかすこと。また、ぼかしたもの。「写真の—」 2 日本画で、色を濃い部分からしだいに薄くしていく技法。隈取(くまど)りの一種。
ぼかし‐ごえ【暈し肥】
米ぬか・油かす・骨粉などに山土・もみがらなどを混ぜ、発酵させてつくる有機肥料。
ぼかし‐ぞめ【暈し染(め)】
色の境目が濃色から淡色に、または、その逆にと変化していくようにする染め方。また、そのように染めた物。着物の裾模様などに使われる。曙(あけぼの)染め・裾濃(すそご)など。
ぼかし‐ぬい【暈し縫い】
刺繍(ししゅう)で、針目の粗密や長短、または糸の色調によって、色の濃淡をぼかしてつける方法。
ぼか・す【暈す】
[動サ五(四)] 1 輪郭や色の濃淡の境目をきわだたせないで、ぼんやりさせる。「—・して描く」 2 意味や内容をはっきり言わずぼんやりさせる。表現をあいまいにする。「肝心な点を—・して話す」 [...
ぼ・く【惚く/暈く】
[動カ下二]「ぼける」の文語形。