ずっぷり
[副] 1 全体が湯や水などにすっかりつかっているさま。どっぷり。「風呂に—(と)身を沈める」 2 全身が雨にぬれるさま。「にわか雨に—(と)ぬれる」 3 すっかり日が暮れるさま。とっぷり。「話...
せい‐ぼ【歳暮】
1 年の暮れ。年末。歳末。さいぼ。 2 (多く「お歳暮」の形で)世話になった人などに年末に贈り物をすること。また、その贈り物。《季 冬》「ひたすらに—使ひの急ぐなり/松浜」
せき‐よう【夕陽】
1 夕日。入り日。斜陽。「梅雨には珍しい—が」〈漱石・それから〉 2 夕暮れ。夕方。「草原は—深し帽ぬげば髪にも青きいなご飛びきたる」〈牧水・死か芸術か〉
せん‐えん【嬋媛】
[ト・タル][文][形動タリ]あでやかで美しいさま。優美であるさま。「暮れんとする春の色の、—として、しばらくは冥邈(めいばく)の戸口をまぼろしに彩どる中に」〈漱石・草枕〉
前後(ぜんご)に暮(く)・れる
どうしてよいかわからなくなる。途方に暮れる。前後に迷う。「びっくともせぬ国性爺—・れてぞ見えにける」〈浄・国性爺〉
そう‐じん【精進】
《「そう」は「しょう」の直音表記》「しょうじん(精進)」に同じ。「御—にて、明け暮れ行ひておはす」〈源・須磨〉
そうぞう・し
[形シク]《「寂々」または「索々」の字音を形容詞化した「さくさくし」の音変化という》あるべきものがなくて心が満たされない。もの足りない。さびしい感じである。「男君のおはせずなどして—・しき夕暮れ...
そう‐ぶつ【総物/惣物】
盆・暮れに主人から奉公人に与える衣類などをいう。〈日葡〉
そう‐ぼう【蒼茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 見渡すかぎり青々として広いさま。「—たる大海」 2 ほの暗いさま。「—と暮れかけて来た窓ぎわの」〈里見弴・多情仏心〉
其処(そこ)とも知(し)ら◦ず
どこをどうということもなく。どこともわからない。「思ふどち—◦ず行き暮れぬ花の宿かせ野辺のうぐひす」〈新古今・春上〉