ひき‐づえ【引き杖/曳き杖】
杖を引きずって行くこと。また、その杖。「侍(さぶらひ)ども皆—して」〈今昔・二三・一六〉
ひき‐なわ【引(き)縄/曳き縄】
1 物につけて引く縄。引き綱。 2 えさをつけた長い釣り糸を船から垂らして引き回し、魚を捕る方法。ブリ・カツオ釣りなどで行われる。引き縄釣り。
ひき‐ふね【引(き)船/曳き船/引(き)舟】
1 引き綱で他の船や筏(いかだ)などを引いていくこと。また、その船。曳船(えいせん)。 2 江戸中期以後の芝居小屋で、2階正面桟敷の前方に張り出した観客席。 3 「引き舟女郎」の略。
ひき‐や【曳き家/引(き)家】
建造物を解体せず、全体をそのままジャッキなどで持ち上げて別の場所に移動させること。曳家工法。
ひき‐やま【曳き山】
祭礼行列に供奉(ぐぶ)する山車(だし)。1か所に据えておくものは置き山という。
ひ・く【引く/曳く/牽く】
[動カ五(四)] 1 物の端を持って手近の所に寄らせる。手前に引き寄せる。 ㋐たぐり寄せる。「網を—・く」 ㋑手前に動かす。「サイドブレーキを—・く」 ㋒矢を射放つ。「弓を—・く」 ㋓(根差し...