途方(とほう)もな・い
1 道理に合わない。とんでもない。途方途轍(とてつ)もない。「一枚の絵に—・い高値がつく」 2 並々でない。ずぬけている。途方途轍もない。「—・い大酒飲み」 3 手段が尽きて困り果てる。途方に暮...
どたり
[副] 1 重い物などが落ちたり倒れたりする音や、そのさまを表す語。「馬上から—と落ちる」 2 疲れ果てた人などが、こらえきれずに横になったり座ったりするさま。「—とソファーに座り込む」
長(なが)き眠(ねぶ)り
1 長い間の眠り。迷いから長くさめないことのたとえ。「逢ふと見しその夜の夢のさめであれな—は憂かるべけれど」〈千載・恋四〉 2 死ぬこと。永眠。「七十の夢より後のいかならん—の果てぞ悲しき」〈続...
なげ‐いだ・す【投げ出だす】
[動サ四]「投げ出(だ)す」に同じ。「果ては命を—・す、投げ丁半の旅稼ぎ」〈伎・五十三駅扇宿附〉
な‐やらい【追儺】
追儺(ついな)。鬼やらい。「滝口も—果てけるままに、皆まかでてけり」〈紫式部日記〉
ならく‐の‐そこ【奈落の底】
1 地獄の底。「—へ突き落とされる」 2 抜け出すことのできない、どうにもならない状態。「極貧の—からはいあがる」 3 物事の最終。果ての果て。「つぎかけ、つぎかけ。—まで飲み伏せ」〈浄・会稽山〉
ぬれがみ‐ちょうごろう【濡髪長五郎】
浄瑠璃「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」の主人公の一人。大坂相撲の人気力士。義理ある人を助けるため侍を殺し、逃亡の果て、生母に一目逢おうと八幡の親里に現れる。
ね‐ば
[連語] 《打消しの助動詞「ぬ」の仮定形+接続助詞「ば」》 1 打消しの仮定条件を表す。もし…ないなら。「熱が上がら—風呂に入ってよろしい」 2 打消しの恒常的条件を表す。…ないと絶対に。…な...
恥(はじ)無(な)・し
1 人に劣らない。見劣りしない。「—・きほどの女房十人」〈栄花・見果てぬ夢〉 2 人前で恥ずかしがらない。厚顔である。あつかましい。「うち合はずかたくなしき姿などをも—・く」〈源・少女〉
はっ‐こう【八荒】
国の八方の果て。国の隅々。八極。「恩沢—にあふれ」〈奥の細道〉