愛想(あいそ)も小想(こそ)も尽(つ)き果(は)・てる
《「こそ」は口調をよくするために添えたもの》あきれ果てて、全く好意が持てなくなる。
あい‐は・てる【相果てる】
[動タ下一][文]あひは・つ[タ下二]「果てる」の改まった言い方。死ぬ。終わる。「みずから—・てる」
あ‐が・く【足掻く】
[動カ五(四)] 1 手足を振り動かしてもがく。じたばたする。「水面に浮かび上がろうと—・く」 2 活路を見いだそうとして必死になって努力する。あくせくする。「今さら—・いてもしかたがない」 3...
あき‐の‐しも【秋の霜】
1 晩秋に降りる霜。《季 秋》「生涯に一度の旅程—/蛇笏」 2 白髪のたとえ。「数ふれば四十あまりの—身のふり行かむ果てを知らばや」〈後拾遺・雑秋〉 3 《「秋霜(しゅうそう)」を訓読みにした語...
あさじう‐の‐やど【浅茅生の宿】
浅茅が一面に生えて、荒れ果てた住まい。あさじがやど。「雲のうへも涙にくるる秋の月いかですむらむ—」〈源・桐壺〉
あさじ‐が‐はら【浅茅が原】
浅茅の生えた野原。荒れ果てた野原。あさじはら。「かかる—を移ろひ給はでは侍りなんや」〈源・蓬生〉 [補説]地名別項。→浅茅ヶ原
あざ・れる【鯘れる/鮾れる】
[動ラ下一][文]あざ・る[ラ下二] 1 魚肉などが腐る。「—・れた象の皮をかぶったような、傾斜の緩い砂山が」〈啄木・漂泊〉 「海人の苞苴(おほむへ)、往還(かよ)ふみちのあひだに—・れぬ」〈仁...
足(あし)が棒(ぼう)にな・る
長く立ったり歩いたりして疲れ果て、足の筋肉がこわばる。「一日中立ちっ放しで—・ってしまった」
あした‐どころ【朝所】
「あいたんどころ」に同じ。「事(=豊明ノ節会)果てて、高御座(たかみくら)より—へなりぬ」〈中務内侍日記・下〉
あばら【荒ら/疎ら】
[形動][文][ナリ] 1 荒れ果てたさま。「女はそのまま—な板敷のうえにいつまでも泣き伏していた」〈堀辰雄・曠野〉 2 すきまだらけのさま。まばら。「うしろ—になりにければ、力及ばで引き退く...