じ‐じょ【爾汝】
《「爾」も「汝」も、なんじの意》相手を、「おまえ」「きさま」のように遠慮なく呼び合うこと。「参謀本部に長たる某将軍とは—の間なる舅中将の話なりき」〈蘆花・不如帰〉
すい【誰】
[常用漢字] [音]スイ(漢) [訓]だれ たれ た 人の名を尋ねる語。だれ。「誰何(すいか)」 [難読]彼誰時(かわたれどき)・誰某(たれがし)・誰某(だれそれ)
すす・びる【煤びる】
[動バ上一][文]すす・ぶ[バ上二] 1 汚れてすす色になる。すすける。「天井、畳は直ぐに—・びて来た」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉 2 聞きなれて古くなる。聞き古す。「某(それがし)が短句、公(き...
それ‐がし【某】
[代] 1 不定称の指示代名詞。その名がわからない人や事物をさす。また、その名をわざとぼかしていう場合にも用いる。だれそれ。なになに。某(ぼう)。なにがし。「内大臣、右大将藤原朝臣—」〈宇津保・...
ぞく‐しょう【俗姓】
1 僧が俗人であったときの姓。ぞくせい。「悲田院の尭蓮上人(げうれんしゃうにん)は、—は三浦の某(なにがし)とかや」〈徒然・一四一〉 2 家柄。素性。「—歴々の浪人身を隠して」〈浮・永代蔵・六〉
たい‐い【大医】
非常にすぐれた医者。名医。「竜動(ロンドン)より—某を招て」〈織田訳・花柳春話〉
高腰(たかごし)を掛(か)・く
いばって腰掛ける。傲慢(ごうまん)な態度をとる。「某に一礼もぬかさいで、—・けて」〈虎明狂・犬山伏〉
たしな・む【嗜む】
[動マ五(四)] 1 このんで親しむ。愛好する。「酒を—・む」 2 このんでそのことに励んでいる。芸事などの心得がある。「謡曲を—・む」 3 つつしむ。気をつける。用心する。「少しは行いを—・み...
ち‐ご【稚児/児】
《「乳子(ちご)」の意》 1 ちのみご。赤ん坊。「—を背に負った親子三人連(づれ)の」〈花袋・田舎教師〉 2 幼い子。幼児。「其の時某(それがし)は尚(なお)八歳の—にして」〈竜渓・経国美談〉 ...
ちょうさくりんばくさつ‐じけん【張作霖爆殺事件】
1928年、張作霖が国民党軍の北伐に敗れて満州(中国東北部)にもどる途中、関東軍参謀河本大作らの工作によって奉天(現在の瀋陽)駅近くで列車を爆破され、死亡した事件。当時、日本国内では真相が隠され...