ちゅうかん‐ちょぞうしせつ【中間貯蔵施設】
1 使用済み核燃料を、再処理するまでの一定期間、原子力発電所外で貯蔵・管理するための施設。→核燃料サイクル 2 福島第一原子力発電所事故の除染作業で生じる汚染土壌などを一時的に保管する施設。
ちゅうきょりかくせんりょくぜんぱい‐じょうやく【中距離核戦力全廃条約】
米国とロシア(締結時はソ連)の間で結ばれていた核軍縮に関する条約。射程500〜5500キロの中距離核戦力(INF)を全面的に禁止。1987年の両国首脳会談で署名され、翌1988年発効。ソ連崩壊後...
ちゅうしん‐げんし【中心原子】
錯体の中心となる原子。1個のものがふつうであり、単核錯体とよばれる。複数の場合は複核錯体という。
ちゅうしん‐てんか【中心点火】
レーザー核融合炉における点火方式の一。重水素と三重水素を収めた燃料球を、一度のレーザー照射で爆縮し、熱核融合を引き起こす。極めて高い球対称の爆縮を起こすことが要求され、その技術的課題の克服が進め...
ちゅうせい‐し【中性子】
陽子とともに原子核を構成する素粒子。質量は陽子よりわずかに大で、電荷は零。記号n ニュートロン。
ちゅうせいし‐かじょうかく【中性子過剰核】
安定同位体に比べ、陽子よりも中性子の数が特に多い核種。ふつう短時間でβ崩壊を起こして安定核になる。寿命が短く観測が困難だったが、理化学研究所のRIビームファクトリーなどの加速器の登場により、研究...
ちゅうせいし‐けんしゅつき【中性子検出器】
中性子を検出するための測定器。中性子は電気的に中性でそれ自身電離作用をもたないが、中性子と相互作用を起こしやすいヘリウム3やホウ素10に衝突すると核反応が起こる。これによって生じる核分裂片が気体...
ちゅうせいし‐スキン【中性子スキン】
中性子過剰核において、原子核の表面付近に存在する中性子だけでできた薄い層。さらに中性子が多い不安定核の場合、中性子が霧のように分厚く広がる中性子ハロー核になる。
ちゅうせいし‐ぜいか【中性子脆化】
原子炉の核燃料から出てくる中性子によって、原子炉圧力容器の鋼材の強度が低下する現象。原子炉の運転時間が長いほどその影響が現れる。中性子照射脆化。
ちゅうせいし‐ハロー【中性子ハロー】
⇒中性子ハロー核