いけ‐の‐ま【池の間】
梵鐘の部分の名。鐘身の中央部で、乳(ち)の間と中帯の間にあり、銘などが刻まれている。
い‐つぶ・す【鋳潰す】
[動サ五(四)]金属製の器物を溶かし、地金(じがね)に戻す。いくずす。「梵鐘を—・して大小の銃砲を製造すべき」〈条野有人・近世紀聞〉
うわ‐おび【上帯/表帯】
1 着物のいちばん外に締める帯。 2 鎧(よろい)・腹巻き・胴丸の類の胴先につける帯。ひもや布帯を用いる。「鎧の—押しくつろげ、腹かき切って」〈義経記・八〉 3 平胡簶(ひらやなぐい)や箙(えび...
えいざん‐じ【栄山寺】
奈良県五條市にある真言宗豊山派の寺。養老3年(719)藤原武智麻呂(ふじわらのむちまろ)の創建と伝えられる。藤原氏南家の氏寺。八角堂(武智麻呂の子の建造)および梵鐘(ぼんしょう)は国宝。また、重...
えんがく‐じ【円覚寺】
神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の大本山。山号は瑞鹿山。開創は弘安5年(1282)、開山は無学祖元、開基は北条時宗。鎌倉五山の第二位。入母屋造(いりもやづく)りの舎利殿と梵鐘は国宝。
おお‐がね【大鐘】
大きな釣鐘。梵鐘(ぼんしょう)。
かさ‐がた【笠形】
梵鐘の部分の名。鐘の頂部で竜頭がついている。
かね【鐘/鉦】
1 (鐘)打ち鳴らすために金属で作った器具。また、その音。梵鐘(ぼんしょう)・半鐘や教会などの釣鐘にもいう。「—をつく」「除夜の—を聞く」 2 (鉦) ㋐下に伏せて置き、撞木(しゅもく)で打ち鳴...
かね‐くよう【鐘供養】
1 新たに梵鐘(ぼんしょう)を鋳造した際に行う供養。多くは女子がつき初めを行う。 2 寺にある梵鐘の供養。多く、晩春に行われる。《季 春》「畠打や木の間の寺の—/蕪村」
かん‐しょう【喚鐘】
1 勤行(ごんぎょう)や法会(ほうえ)などの開始を報じる小形の梵鐘(ぼんしょう)。半鐘。 2 茶の湯で、用意が整って客に入室を合図するために鳴らす鐘。