ずみ【桷/棠梨】
バラ科の落葉小高木。山地に多く、全体にとげがある。葉は楕円形。4〜6月ごろ白い5弁花が咲き、秋に紅あるいは黄色の丸い実がなる。庭木として植えられ、樹皮は染料になる。こりんご。こなし。姫海棠(ひめ...
とういんひじ【棠陰比事】
中国の裁判物語集。南宋の桂万栄撰。5巻。古今の優れた犯罪捜査・判例など144を集めたもの。日本でも江戸時代に「棠陰比事物語」として翻訳され、西鶴の「本朝桜陰比事」など多くの翻案物が作られた。
はねず【唐棣花/棠棣/朱華】
1 初夏に赤い花をつける植物の名。ニワウメ・ニワザクラなど諸説がある。「夏まけて咲きたる—ひさかたの雨うち降らば移ろひなむか」〈万・一四八五〉 2 「唐棣花(はねず)色」の略。「浄位より已上(か...
はねず‐いろ【唐棣花色】
ハネズの花のような、白みを帯びた赤い色。色があせやすいという。「山吹のにほへる妹が—の赤裳の姿夢に見えつつ」〈万・二七八六〉
はねずいろ‐の【唐棣花色の】
[枕]ハネズで染めた色があせやすい意から、「うつろひやすし」に掛かる。「思はじと言ひてしものを—移ろひやすき吾が心かも」〈万・六五七〉