ほき‐くるお・す【祝き狂ほす】
[動サ四]熱烈にさまざまに祝福する。踊り狂って祝う。「少名御神(すくなみかみ)の神寿(かむほ)き—・し」〈記・中・歌謡〉
ほき‐もとお・す【祝き回す】
[動サ四]踊り回って祝福する。「豊寿(とよほ)き—・し献(まつ)り来し御酒(みき)ぞ」〈記・中・歌謡〉
ほ‐だり【秀罇】
酒を入れる、銚子(ちょうし)・瓶子(へいし)の類。「水(みな)そそく臣の嬢子(をとめ)—取らすも」〈記・下・歌謡〉
ほ‐なか【火中】
火の中。火の燃える中。「さねさし相模の小野に燃ゆる火の—に立ちて問ひし君はも」〈記・中・歌謡〉
ま
[接尾]名詞、形容詞の語幹、動詞の未然形、打消しの助動詞「ず」などに付いて、そのような状態である意を表す。多く「に」を伴って副詞句をつくる。「大和は国のまほら—」〈景行紀・歌謡〉 「ぬばたまの夜...
まき‐さく【真木割く/真木栄く】
[枕]木をさいた割れ目を「ひ」というところから、「檜(ひ)」にかかる。「—檜の御門(みかど)」〈記・下・歌謡〉
枕(まくら)枕(ま)・く
枕として寝る。「道の後(しり)古波陀嬢子(こはだをとめ)を神の如(ごと)聞こえしかども相—・く」〈記・中・歌謡〉
まさず‐こ【美児】
語義未詳。美しい娘またはいとしい子を親しんでよぶ語か。「沖へには小舟連らくくろざやの—吾妹(わぎも)国へ下らす」〈記・下・歌謡〉
ま‐しとど【真鵐】
《古くは「ましとと」》「しとど」に同じ。「あめつつ、千鳥、—、など開(さ)ける利目(とめ)」〈記・中・歌謡〉
ま‐たま【真玉】
玉の美称。「—なす吾(あ)が思(も)ふ妹」〈記・下・歌謡〉