こ‐こ【此処/此所/此/是/爰/茲】
[代]近称の指示代名詞。 1 話し手が現にいる場所をさす。「私の生家は—からそう遠くはない」 2 話し手や周囲の人が現に置かれている状況や程度、または局面をさす。「事—に至ってはもう手の打ちよう...
此処(ここ)一番(いちばん)
ここで勝たなければなにもならない、という勝負どころ。最高にがんばるべきところ。「—という時に実力を出す」
ここ‐いら【此処いら】
[代]「ここら」に同じ。「—に置き忘れた」「酒は—でやめとこう」
ここ‐かしこ【此処彼処】
[代]指示代名詞。こちらやあちら。あちこち。ほうぼう。「毎日、—を遊び歩く」
此処(ここ)ぞ
勝負や仕事の流れの中で、その展開に重要な影響を与える節目となる箇所。「—という時に強さを見せる」
此処(ここ)で会(あ)ったが百年目(ひゃくねんめ)
ここで出会ったのが運の尽きだと思え。長年捜していた相手にめぐりあったときなどにいう言葉。
ここ‐な【此処な】
《「ここ(此処)なる」から》 [連体] 1 人や物を表す語の上に付いて、それがすぐ手近にあることを示す。ここにいる。ここにある。この。「—殿様へ売ったほどに、そなたへやることはならぬ」〈虎明狂...
ここ‐なる【此処なる】
[連語]《代名詞「ここ」+断定の助動詞「なり」の連体形》 1 ここにある。身近にある。手もとの。「—物取り侍らむ」〈枕・三〉 2 ここにいる。ここに住んでいる。この家の。「—男ども中門おしひらき...
ここ‐に【此処に/是に/爰に/茲に】
[副]ある時点・場所をさす。この時にあたり。この所で。「これを—賞する」「本日、—百周年記念式典を催すにあたりまして」 [接] 1 新しい話題に転換するときに用いる。さて。そこで。「—火遠理...
ここに‐おいて【此処に於て】
《漢文訓読からの語》 1 この時にあたって。「—決意を新たにした」 2 以上のようなわけで。このゆえに。「—あきらめざるをえなかった」