あら‐き【荒城/殯】
貴人の死体を、墳墓が完成するまで仮に納めて置いたこと。また、その所。おおあらき。かりもがり。もがり。
あらき‐の‐みや【殯の宮】
「あらき」のための仮の御殿。もがりのみや。
ひん‐きゅう【殯宮】
天皇・皇族の棺を埋葬の時まで安置しておく仮の御殿。もがりのみや。
ひん・す【殯す】
[動サ変]死者を棺に入れて祭る。かりもがりをする。「西殿に—・す」〈続紀・文武〉
ひん‐れん【殯斂】
死者を埋葬するまで、棺に納めてしばらく安置すること。かりもがり。「以て殉節の士を祭り、厚く—を加え」〈東海散士・佳人之奇遇〉
もがり【殯】
《「も(喪)あ(上)がり」の音変化か》「荒城(あらき)」に同じ。「今城(いまき)谷の上に、—を起てて収む」〈斉明紀〉
もがり‐の‐みや【殯の宮】
「あらきのみや」に同じ。「—を広瀬に起つ」〈敏達紀〉